円高の場合を考えてみましょう。パン1個100円が1個50円になれば、パンが値下がりしたといいます。これは、円から見れば、円の価値が値上がりしたことになります。つまり、100円でパン1個しか買えなかったのに、100円でパン2個も買えるようになったことになります。これは円の購買力が上昇 = 円の価値が値上がりしたことになります。従って、円は、パンに対してその価値が高くなったと言えます。
ドルの値段に当てはめてみましょう。ドルの値段が下がり、1ドル=100円が50円に値下がりし、ドルが安くなったとします。円から見れば、円の価値が値上がりしたことになります。つまり、100円で1ドルしか買えなかったのに、ドルが50円に値下がりしたため、100円で2ドルも買えるようになりました。これは円の購買力が上昇 = 円の価値が値上がりしたことになります。従って、円は、ドルに対してその価値が高くなった、円高になったと言えます。つまり、円高とは、ドル安のことを円の立場からみた言い方になるということです。
- 円から見れば、(パン)
- パン1個=100円 → 1個=50円 パンが値下がり
- 100円=パン1個 → 100円=パン2個 と円の価値が上昇
- 円から見れば、(ドル)
- 1ドル=100円 → 1ドル=50円 ドルが値下がり(ドル安)
- 100円=1ドル → 100円=2ドル と円の価値が上昇(円高)
数回にわたってご説明してきましたが、これらは基本となる考え方ですので、もし、円高、円安への理解があやふやだと思われる方は、何回も読み返してしっかり覚えてください。この考え方が身につけば、他の外貨にもすぐに応用できます。もちろん、外貨同士の高い、安いにも応用できます。
1ドル=100円とは、ドルの値段のことであり、
円安とは、ドルの価値が高くなった時に(ドル高)、円の価値が安くなること(円安)
円高とは、ドルの価値が安くなった時に(ドル安)、円の価値が高くなること(円高)