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なんとなく投資の3悪
山崎 俊輔
なんとなくから卒業!実践・資産形成術
誰にとっても重要で大切な「年金」と「老後資金準備」について、「漠然とした不安」から卒業しよう! これからの人生のマネープランを、主体的にかつ前向きに組み立てるためのヒントを、ファ…

なんとなく投資の3悪

2012/10/5
「なんとなく」資産運用から脱出すべく、いろんなテーマを取り上げていますが、今回考えてみたいのは「分からない商品」が登場したときです。
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「なんとなく投資の3悪」を考えてみる

「なんとなく」投資をするステージからステップアップしていこう、というのが本連載の目標ですが、今回は具体的に「なんとなく投資の3悪」を考えてみたいと思います。

なんとなく投資をしてしまう人の難しいところは、自分の投資方法があまりよくないことに気がつきにくいため、その改善もなんとなくでしか行われないことです。しかし、明らかに悪い投資手法がわかり、それを避けることができれば、なんとなく投資から脱出する可能性も高まると思います。

それでは「なんとなく投資の3悪」を考えてみましょう。

1 よく分からないのになんとなく、セールストークで買う

投資の自己責任については、今さらいうまでもありませんが、自己責任を自覚することを放棄している状態が「なんとなく投資」ともいえます。例えばセールストークを聞いたり、商品のPR記事を見るがままに買ってしまうタイプの人は「なんとなく投資の3悪」につまづいています。

商品選択や銘柄選択において、過去の実績、他人の評判(雑誌等の推奨記事)などをあてにしている人も同じトラップにひっかかっています。なんとなく投資を脱却したければ、なんとなく買う、の段階からそろそろ卒業する必要があります。

セールストークやCMの美辞麗句、過去の実績は残念ながら将来の実績を保証するわけではありません。過去の上昇ラインをそのまま将来に向かって引きたくなるのは投資家の心理として当然ですが、しっかり投資対象を理解し、投資の値動きの要素を知ることが大切です。

他人の推奨を参考にすることも投資においては役立ちますが、そこに自分の考えをプラスしていかなければ、自分の考えがない投資になってしまいます。人の意見を参考にしない、ということも、ひとつの投資判断です。参考にする場合も丸のみにするのではなく、「自分はここまで強気には考えない。なぜなら…」というような頭の体操を繰り返していくことでなんとなく投資から徐々にステップアップしていくのです。

セールストークに依存する体質は早期に乗り越えないと、下がったら金融機関のせいにするクセがついてしまいます。このクセはしみつくと取り払うのが難しくなります。そして、いつも責任を他人に押し付けている限り、投資家としてまったく成長しないことになります。

2 ゴールも考えずになんとなく買う

次に良くないと思われる「なんとなく」は、ゴール不在です。投資は投資のためにするのではなく、投資によって得られたお金によって人生の他の目的を実現するために行っているはずです(時々、単にマネーゲームをしたいだけの人もいますが)。

サッカーチームだってなんとなく試合をするわけではなく、攻撃した先にはゴールがあり、限られた試合の時間の中で全力を尽くします。マラソンもやはりゴールがあり、長い道のりを苦しみながら走るのはゴールがあるからです。

資産運用においても、自分なりのゴールを考えてみるべきだと思います。金額ベースでのゴールでもいいですし、自分の年齢(退職年齢)というタイムリミットをゴールとすることもあるでしょう。人によって時間も目標額も異なりますが、ゴールを意識しない投資はやみくもに走り続けるマラソンのようなものです。

ゴールを意識することで、ゴールに効率的に至るための投資ルートを考えることができるようになります。とにかく売買だけで増やすことだけを考えるのが、投資の戦略ではありません。それよりも、自分のゴールを実現するために向いている商品の選定を考えたり、投資額(積立額)の検討を行うことが役に立ちます。

自分が投資を行う条件について考えることは、なんとなく投資から卒業するためにきっと役立つことでしょう。

3 よく分からないのになんとなく、高額の入金をする

私がもっとも良くないと思うのは「高額入金」をなんとなく行うことです。極端な話、セールストークや過去の実績のみで投資をするとしても、「少額入金」であればかまわないと思うほど良くない「なんとなく投資」が高額入金です。

高額入金をして投資をするケースが良くないのは、元本割れが生じたときの損失額を大きくする要素だからです。
仮に20%の損失が生じたとします。1万円をお試し投資していた場合と、10万円投資していた場合、100万円投資した場合で、損失「額」は大違いです。それぞれ損失額は2,000円、2万円、20万円になりますが、同じ損失「割合」が実額ベースで大きく違ってきます。

投資金額のコントロールは投資の損失額を抑えるもっとも有効な手段です。投資対象のリスクがきわめて高い商品であっても、投資金額を抑えることで損失額を限定することができます。これはなんとなく投資をしている人が検討すべき重要なポイントです。

まだ、自分がなんとなく投資をしている状態であると認識しているのであれば、投資額は抑えるべきです。投資額を抑えて経験を積みながらなんとなく投資を脱却する方法も考えられますが、しかし、なんとなく高額の入金をして高いリスクのある商品を購入し、致命的な損失を被っては取り戻すのは困難です。

投資金額を上積みしていくのは、なんとなく投資のステージを卒業してからでもいいのです。

「3悪」を回避して、なんとなく投資からの卒業を目指そう

「なんとなく投資」として看過できない3悪を考えてみました。個人投資家としてステップアップを目指すのであれば、3つの悪癖を取り払う時期です。

運用の選択肢はたくさんありますが、自分の投資能力をみきわめ、自分の投資目標にかなった戦術を採用することは簡単ではありません。そのとき、「3悪」を回避することがひとつのヒントとなると思います。参考にしてみてください。

「なんとなく投資」3悪

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