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なんとなく、分からない商品を買わないための3つのヒント
山崎 俊輔
なんとなくから卒業!実践・資産形成術
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なんとなく、分からない商品を買わないための3つのヒント

2012/9/21
「なんとなく」資産運用から脱出すべく、いろんなテーマを取り上げていますが、今回考えてみたいのは「分からない商品」が登場したときです。
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金融商品は複雑化する一方だ

「なんとなく」資産運用から脱出すべく、いろんなテーマを取り上げていますが、今回考えてみたいのは「分からない商品」が登場したときです。

楽天証券のHPを見ていても(あるいはメールニュースを読んでいても)、次々と魅力的な商品の発売がアナウンスされています。
商品紹介のページを開くと、いかに魅力的な投資対象であるか(あるいは投資手法であるか)が熱心に語られており、ついつい購入したくなってきます。
また、たいていの新商品は申込期日が設けられていますので、期限までに決心しないとチャンスを失うような気分になります。

このとき、最近の金融商品の悩みは、新しい商品の仕組みが複雑化する一方だ、ということです。
投資対象が伝統的な投資対象(株と債券)以外であったり、複数の通貨を介していたり、特殊な償還条件が設定されていたり、リターンを得られる仕組みが「値上がり率=利益率」と簡単にいえなかったりします。

社会技術が高度化・複雑化していく中で、金融商品もそれを追いかけるのは当然のことですが、金融商品が高度化・複雑化してしまうと、投資判断もまた難しくなります。

しかし、難しいから「なんとなく」買っているようでは「なんとなく投資」から卒業することはできません。新しい金融商品とどう向かい合えばいいか考えてみます。

3つのアプローチで「なんとなく」購入から卒業する

そこで、新しい商品を「なんとなく」購入しないための3つのアプローチを整理してみます。

アプローチ 1

  • 状況:検討をする時間もあり、学習意欲もある
  • 手法:しっかり勉強して、納得のうえで購入する

もっともベーシックなアプローチは新商品が採用している投資手法や投資対象についてしっかり検討、学習のうえ、その商品内容について理解、納得してから購入するというものです。

投資対象は拡大し、投資手法は高度化していきますので、適宜知識収集に努め、キャッチアップしていくことが大切です。興味のある新商品について調べる時間を取ることは、長い目でみるとその商品だけでなく他の商品を購入する際にも役立つ知識が得られます。

また、当たり前のことですが、投資商品の購入後の運用成果は自己責任ですから、よくわからないままで投資をすると、価格下落時にその理由もわからず、いつ損失確定を行うべきかも判断できません。その意味でもしっかり調べてから買うことは重要です。

購入前に必ず確認しておきたいのは、かかるコストとその値動きの要因です。特に損失可能性については、標準的なインデックスの騰落程度なのか(この場合当該インデックスの値動きは過去どうか)、資産を全損する可能性もある投資商品なのか、じっくり確認しておきましょう。

儲かる可能性はパンフレットの見開きページにたくさん書かれていますので、リスクの理解に学習の時間を割くのが効率的です。
なお、販売会社の資料だけではなく、自ら情報収集を行うことが大切です。できれば、否定的な意見についても一読してみるといいでしょう。

アプローチ 2

  • 状況:検討をする時間はないが、購入してみたい
  • 手法:おすすめはしないが、買うなら少額にとどめる

次のアプローチは、じっくり検討したうえで投資判断をする時間をとることができそうにないが、その商品に興味があり購入意欲があるようなケースです。「理解するまで買うな」というのがもっとも合理的な答えですが、ここではあえて「買ってもいいが、リスクは抑えて購入する」という回答を提示してみたいと思います。

その解決策は、購入額を少額に抑える、ということです。理解をしていない商品について少額でチャレンジしてみるというのは、資産運用におけるひとつのアプローチになります。

実際に買ってみると、その投資対象への興味や関心が高まり、商品性への理解が進むということはあります。机上の勉強より実践のほうが経験になるようなものです。しかしそのとき初心者ゆえに大きな損失を被ってはいけません。購入額を抑えることでその影響を一定程度に封じ込めようというわけです。

企業年金運用などでは、分散投資の観点から資産の5%以上をひとつの金融商品(金融機関)に委託することはまずありません。多くても10%です。個人にあてはめてみると、仮に500万円資産がある場合に、購入額は最大25万円までとして経験を積んでみる、というような方法が考えられます。もちろん、その後理解度の向上に伴い購入額を増やしていけばいいのです。

アプローチ 3

  • 状況:検討をする時間はなく、保守的な判断ができる
  • 手法:理解していない商品は、今は買わない

最後のアプローチは「買わない」を選択する方法です。私たちは入手した情報を有効に活用したいと考えてしまうため、機会損失が生じることを恐れています。
「魅力的な新商品」という情報がありながら「買わない」という判断があえて下すことでみすみす利益の獲得チャンスを見過ごすのはもったいないと考えてしまうからです。

しかし、「そのニュースに気がつかなければ、もともと買わなかった」と考えてみると、どうでしょうか。むしろ「情報を得て買わなかったことはムダではなく、多くの情報を取捨選択したことで、気づかなかった自分と比べて高度な投資判断をした」ともいえます。

理解できない商品を買って損失が生じても、その理由が分からないというのはすでに述べたところですが、買わないというのは立派な投資判断です。むしろ「なんとなく投資」から卒業するためには、買わない、という投資行動を覚えることを意識してみてはどうでしょうか。

スーパーマーケットに買い物に出かけて、新商品は何でも買う、という人はいません。ベーシックな食材(あるいはメーカー)をコアに、時々買う食材が混在し、自分の夕食に必要なら新商品を買ってみるのが普通だと思います。

新商品の設定時期が、一番儲かる時期とも限りませんので、「分からないなら、分かるまで買わない」と待ってみるのも重要な投資の選択肢です。

分からない商品をなんとなく買わないための3つのアプローチを考えてみました。

よく分からない金融商品を買って、結果として儲かったとしても、自分がどうして利益を出したのか理解できないようでは「なんとなく投資」の輪から逃れることはできません。

新しい投資知識の獲得は、投資家としてのステップアップでもあります。
新商品を見かけたら、きちんと新しい投資の世界の勉強をして、それから購入の検討をしてみてください。そこまでくれば「なんとなく投資」からの卒業といえるでしょう。

分からない商品を「なんとなく」買わない

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