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ボックス相場の立ち回り方を考える-筆者の実践手法を紹介
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

ボックス相場の立ち回り方を考える-筆者の実践手法を紹介

2013/9/5
昨年11月中旬からのアベノミクス相場、今年5月中旬まで続いた右肩上がりの上昇相場は一旦終わり、その後現在までは方向感に乏しいいわゆる「ボックス相場」になっています。
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日経平均株価の現状は「三角保ち合い相場」

昨年11月中旬からのアベノミクス相場、今年5月中旬まで続いた右肩上がりの上昇相場は一旦終わり、その後現在までは方向感に乏しいいわゆる「ボックス相場」になっています。具体的には、日経平均株価でいえば5月23日高値(15,942円60銭)→6月13日安値(12,415円85銭)→7月19日高値(14,953円29銭)→8月28日安値(13,188円14銭)・・・というように、高値が切り下がり、安値が切り上がる、いわゆる「三角保ち合い」の状態です(8月末時点)。

その時々の相場環境により、取るべき投資行動は異なります。ボックス相場の状況の中、明らかに強力な上昇相場のときと同じような投資行動をしていては大きな失敗につながりかねません。

そこで今回のコラムでは、筆者が実践している手法も交えつつ、今のようなボックス相場でどのように立ち回っていくべきなのかを考えていきたいと思います。

個別銘柄のトレンドをよく観察するのが基本

日経平均株価こそ上記で申し上げたように、上下いずれの方向感もない三角保ち合い相場が続いているものの、個別銘柄をみるとまた様相が違ってきます。

添付のチャートのように、日経平均株価と同じように狭い範囲を行ったり来たりして方向感の乏しい銘柄(例:日本板硝子(5202))ももちろんありますが、下降トレンドを続けている銘柄もかなりあります(例:3Dマトリックス(7777))。その一方、上昇トレンド入りして力強い上昇が続いている銘柄もあります(例:レオパレス21(8848))。

日本板硝子(5202)

3Dマトリックス(7777)

レオパレス21(8848)

したがって、(どんな相場状況の時にもいえることですが)個別銘柄のトレンドをよく観察して、銘柄ごとに取るべきスタンスを変えていく必要があります。

筆者の現在のポジションおよび戦略は

現状、筆者の持ち株がどのような状況にあるかといえば、およそ6割程度は明確な下降トレンド、2割程度は方向感のない状態、残り2割程度が上昇トレンド、といった具合です。

筆者は以前当コラムでもお話しましたとおり、原則は日足チャートで上昇トレンドの銘柄は保有を続け、下降トレンドになれば売却する方針、ただし日本株自体が長期的な上昇トレンド入りしていると思われるため、安値で買えている銘柄については、日足ベースで下降トレンド入りした場合は保有株の約30%~100%(銘柄により異なります)を空売りによりヘッジ(空売りできない銘柄は売却)しています。

そのため、明確な下降トレンドになっている銘柄については、30~100%のヘッジ空売りをつけた状態、方向感のない銘柄は日足ベースで上昇トレンドになったり下降トレンドになったりするため、その都度ヘッジの空売りを入れたり外したりするというストレスのたまる展開となっています。残りの上昇トレンドの銘柄はヘッジなどはつけずそのまま保有を続けています。

そして、上昇トレンドにある銘柄のうちの一部は、明確な上昇トレンド入りが確認できた銘柄として最近(6月以降)に買ったものです。日経平均株価がボックス相場を続け、下降トレンドが続く個別銘柄が多数を占める中、いち早く上昇トレンドに転じた銘柄は、今後のさらなる上昇が大いに期待できるためです。

ただ、ヘッジの空売りは持ち株を売却して現金化したのと同じ効果があると考えれば、現在は投資可能資金全体に占めるキャッシュ比率は50%前後まで高まっています。4月~5月中旬までの明確な上昇相場ではキャッシュ比率は10%程度の時期もありましたから、かなり守りを固めているといってもいい状態です。

ボックス相場では大きく負けないことが大事

確かに日経平均株価が方向感のないボックス相場、そして個別銘柄の多くが下降トレンドを続ける中、上昇トレンドを続けている銘柄もあるわけですから、キャッシュポジションをそんなに厚くせずとも、投資可能資金をそうした強い銘柄に集中して振り分ければよいではないか、という考え方もあります。

でも、筆者のこれまでの経験を踏まえて申し上げると、方向感の定まらないボックス相場では無理をしないこと、大きく損をしないことこそが重要なのです。ボックス相場にある間は、損益トントンでいればOKとすべきです。

株式市場は、例え長期的な上昇トレンドが続くからといって、1年中強気の買いを続けてよいというわけではありません。2004年から数年間続いた前回の日本株の長期上昇相場でも、約1年もの間、日経平均株価や個別銘柄がボックス圏の動きを続け、買っても利益を得らない、まさに「労多くして実りなし」の時期があったのです。

また、ボックス相場というのは、その後明確な上昇相場に移行するのか、下落相場に移行するのかは不明です。したがって、例え強い銘柄に資金を集中して投資したとしても、それらの銘柄が突然大きく下落してしまう恐れも大いにあります。最近では、日足チャートで上昇トレンドが続き強い動きだった東京製鐵(5423)が、突然大きく下落して上昇トレンドが止まってしまいました(日足チャートで確かめてみてください)。

常に持ち株の動きをウォッチし、何かあったときには機動的に損切りなどポジション調整できる方なら別ですが、ボックス相場にあるうちはとにかく無理をせず、強い銘柄へ資金を追加投入するにしても少し多めに投入する程度にしておくのがよいと思います。

投資候補の銘柄が上昇トレンド入りするごとに資金を追加投入していくと・・・

筆者は、投資候補として常にウォッチしている銘柄のうち、下降トレンドだった銘柄が上昇トレンドに転じた場合は、新規買いやヘッジの空売りの買戻しを行うようにしています。実は、この行動を続けていくと、日経平均株価が明確な上昇に転じるころには、自然と投資可能資金の相当額を株式に投じている状態に持っていくことができるのです。

なぜなら、日経平均株価が明確な上昇に転じるときは、それより前に相当数の個別銘柄の株価が上昇トレンド入りしているためです。上昇トレンド入りする銘柄が1銘柄、また1銘柄と増えていき、そして日本株全体の値動きを表す日経平均株価までもが上昇トレンドに転じていくのです。

逆に相場全体が下降トレンドに向かうときも、個別銘柄が1つ、また1つと下降トレンドに転換していきます。そうした銘柄を次々と売却してキャッシュ化することで、自然とキャッシュ比率が高まっていき、下げ相場での守りを固めることができます。

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