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目の前の「バブル相場」とどう向き合うか
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

目の前の「バブル相場」とどう向き合うか

2013/2/7
日本株の上昇が続いています。先週末(2月1日)の日経平均株価の終値は11,191円34銭と、ついに11,000円をも突破し、12週連続の上昇を達成しました。
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異常値・過熱状態をものともせず上昇を続ける日本株

日本株の上昇が続いています。先週末(2月1日)の日経平均株価の終値は11,191円34銭と、ついに11,000円をも突破し、12週連続の上昇を達成しました。日経平均株価の12週連続の上昇というのは、1958年12月~1959年4月にかけての17週連続上昇に次ぐ54年ぶりの記録です。

また、信用取引をしている投資家がどれだけ信用買いで含み損益を有しているかを示す信用評価損益率が、1月25日時点でついにプラス3.13%にまで上昇しました。信用評価損益率がプラスになるのは、力強い上昇を続けていた2006年以来のことです。

以前のコラムでは昨年12月19日の騰落レシオが164.5%という超過熱状態を示していることから、ここからの全力投球は避け、やがて来るべき調整局面での押し目買いを心がけるべき、としました。通常の相場では、各種テクニカル指標が過熱状態を表せば、遠くなく株価は調整局面を迎えるケースがほとんどでしたので、こうした指標は投資判断に大いに役立つものです。

しかし、数々の異常値・過熱状態をものともせずにここまでスケールの大きい上昇を見せ付けられると、テクニカル指標すら役に立たない「本格的なバブル相場」である可能性も考慮にいれなければいけないと思い始めてきました。

そこで、今回のコラムは、今までのコラムの内容を若干軌道修正し、バブル相場真っ只中の現在、どう立ち回っていけばよいかを考えてみたいと思います。

12週連続の株価上昇でも個人投資家は満足に買えていない?

1月25日までの11週間の投資主体別売買動向をみますと、外国人投資家が約3兆円も買い越している一方、国内勢は法人が約2兆円、個人が約1兆円売り越しています。

つまり、国内勢が売った3兆円の日本株を全て外国人投資家が掻っ攫っていった構図です。

もちろん、個人投資家の中にも11月中旬の安値などで上手く買えている方もいるはずですが、個人投資家トータルでみれば、この3カ月弱の上昇相場で日本株を買うどころか1兆円も手放していることになります。

おそらく、含み損のある持ち株を売らずにじっと耐えていた個人投資家が、ここ最近の株価上昇により含み損が解消したため出された「ヤレヤレ売り」(含み損があって売るに売れなかった持ち株の株価が上昇して含み損が解消したために出される売り物のこと)が個人投資家の売り越しにつながったのでしょう。

となると、個人投資家の多くはこの上昇相場で含み損のあった持ち株の処分こそできたものの、新たに買うことは満足にできていないのではないか、という推測ができます。

実際、筆者も「今から買おうと思うんだけどどうすればよいか」という相談をよく受けます。それに対し、「さすがに過熱しているから、押し目を待って買ったほうがよい」と答えているのですが、今のところ一向に押し目がなく、もしかしたら押し目を待つうちに一相場終わってしまうのではないか、とも思い始めました。

とはいえ、いつ調整局面に入っても全くおかしくない状態にあることも間違いありませんので、その点も考慮に入れておかなければならないのも事実です。

持ち株の売却については、前回に取り上げましたので、今回は「もし筆者がここから買うとしたらどうするか」をお話したいと思います。

「上昇トレンド」かつ「損切り時のダメージが少なく済む」銘柄を選ぶ

もし筆者がここから買う銘柄を選ぶとすれば、ポイントは「下落に転じた時に損切りが小さく済むこと」を重視して決めます。

本コラムで一貫して申し上げているように、筆者は「上昇トレンドの初期段階」で新規買いすることが、最もリスクが少なく、かつ安値で買うことができると考え、そして実践しています。

従って、ここからの新規買いでも、その観点から銘柄選択をしていくのがよいのではないかと思います。

具体的には、株価が上向きの25日移動平均線を超えているが、株価と移動平均線があまり離れていない銘柄です。

まず、ここから上昇する可能性の高い銘柄に投資すべきなのはいうまでもありませんから、株価が上昇トレンドにある銘柄から選ぶのは大前提です。その上で、今後株価調整が起こった時に損失を最小限に抑えるために、移動平均線割れを売却・損切りラインとして設定するわけですが、株価と移動平均線が大きく乖離している銘柄は避けるようにします。損切りラインに抵触して実際に損切りとなった場合の損失が大きくなってしまう恐れがあるからです。

なお、移動平均線割れではなく直近安値割れで損切り、というルール設定をするのであれば、株価が直近安値に近い位置にある銘柄なら株価と移動平均線が大きく離れていてもOKです。

最近の例として、サンフロンティア不動産(8934)のチャートをご覧下さい。11月20日に54,500円の高値をつけたあと、日本株全体が上昇を続ける中で2カ月もの間調整をした珍しい銘柄です。しかし、1月下旬になり、株価が25日移動平均線を少しだけ超えて来たことがお分かりいただけるでしょうか。この時の1月25日か28日の寄り付きが絶好の新規買いのタイミングだったのです。サンフロンティア不動産株は1月28日以降再び大きく上昇しましたが、もしそうならずに株価が再度25日移動平均線を割れてしまって損切りとなっても、損失は5~8%程度で収まります。

サンフロンティア不動産(8934)の日足チャート

決算発表で急落した銘柄も要チェック

なお、気になっている銘柄が現時点で株価が上昇トレンドになっていない場合は、定期的に株価をウォッチしておき、上昇トレンドに転じた直後に買うようにすればよいでしょう。

現在は第3四半期の決算発表のピークとなっていて、業績いかんでは株価が急落して25日移動平均線を割り込んでしまうケースも見られます。しかし、相場環境が良ければ、今後株価が持ち直して再び上値追いをする可能性も大いにありますので、決算発表による急落銘柄は要チェックだと思います。

今は「バブル相場の始まり」かも知れないし、もうすぐ株価上昇が終わってしまうかも知れない、微妙な局面です。だからこそ、上昇継続、調整入りの両にらみでの対応が必要です。

まだ満足に日本株を買えていない個人投資家の方は、ひとまずはどちらに転んでも良いような銘柄選びをして、調整局面が来たときに追加買いできる余力は残しておくべきでしょう

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