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日経平均1万円回復・騰落レシオ超過熱…ここからどうする?
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

日経平均1万円回復・騰落レシオ超過熱…ここからどうする?

2012/12/27
日本株は衆議院選挙での自民党圧勝を好感して、選挙前からの上昇基調が選挙後も継続、12月19日には大活況のもと日経平均株価は1万円を突破しました。
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164.5%にまで上昇した騰落レシオ

日本株は衆議院選挙での自民党圧勝を好感して、選挙前からの上昇基調が選挙後も継続、12月19日には大活況のもと日経平均株価は1万円を突破しました。

一方、日本株の買われすぎ・売られすぎを計るバロメーターの1つである東証1部銘柄の25日平均騰落レシオ(以下「騰落レシオ」)は12月19日にはなんと164.5%にまで上昇しました。一般に騰落レシオは120%を超えると買われすぎ、と言われますから、164.5%というのはまさに超過熱状態といえます。

過去には、2010年12月9日に163.4%まで上昇したことがあります。1971年以降、これ以外に騰落レシオの160%超えはないようで、非常に珍しいことです。

ところで、過去の日本株においても、騰落レシオが「買われすぎ水準」の120%を大きく超えたことは何度もありますが、その後の日本株の動きはどうだったか、覚えていらっしゃいますでしょうか。

そこで今回は、騰落レシオが過熱状態まで駆け上がった過去のケースを検証して、ここからの日本株への投資スタンスを決める際のヒントを探っていきたいと思います。

2010年12月の騰落レシオ160%超え・その後は?

では、2010年12月の騰落レシオ163.4%達成後を振り返ってみましょう。実は、12月9日に163.4%に上昇したあとも騰落レシオはそれほど下がらず、そこから5週間ほど130%~150%の水準にとどまっていました。「買われすぎ」の過熱状態が5週間も続いていたことになります。

また、新高値銘柄数のピークは翌2011年1月12日の137銘柄、その後一旦減少するものの2月に入り再び130程度まで増加しました。騰落レシオ最高値の12月9日には50銘柄程度だったことから、騰落レシオがピークを付けた後も多くの銘柄が上昇を続けていたことが分かります。

そして、日経平均株価が高値を付けたのは2月17日の10,891円60銭です。12月9日の終値10,285円88銭からは605円72銭(5.9%)も上昇しているのです。

よく、騰落レシオがピークに達しても、その余韻が1カ月程度続くことが多いと言われますが、2010年12月のときはまさにそれが当てはまっていることが分かります。

騰落レシオがピークをつけた後も株価は上昇する?

他のケースも検証してみましょう。2011年以降、騰落レシオが140%を超えてピークをつけたのは2回あります。2011年7月11日の144.9%と、2012年2月23日の143.7%です。

騰落レシオのピークからは、2011年7月の時はその後2週間程度、2012年2月の時は4週間程度騰落レシオが高止まりしていました。

2011年7月のケースでは、騰落レシオピークの7月11日の日経平均株価終値は10,069円53銭でしたが、株価の高値は7月8日の10,207円91銭でした。騰落レシオのピークより日経平均株価が早く高値をつけたことになり、これは結構珍しいケースです。

2012年2月のケースでは、騰落レシオがピークをつけた2月23日の日経平均株価終値が9,595円57銭、株価のピークは3月27日の10,255円15銭でした。この間の上昇幅は659円58銭、上昇率は6.9%に達しました。

2011年7月の時は騰落レシオのピークと日経平均株価の高値はほぼ同じ時期ですが、2012年2月の時は日経平均株価の高値は騰落レシオのピークから1カ月後です。

これ以外のケースも合わせて考えると、必ずそうなるわけではないものの、騰落レシオがピークをつけた後も、1カ月程度は株価上昇することが多いということがいえそうです。

とすれば今回(2012年12月)も、来年1月中旬ごろまでは相場全体は強い動きが続く可能性が高そうだ、と予想できます。

ここからの投資戦略はどうする?

では、ここからの投資戦略はどう考えていけばよいでしょうか。騰落レシオピーク後も株価は1カ月程度堅調な動きを続けるケースが多いことを踏まえれば、筆者であれば、保有株は上昇トレンドが続く限り保有します。短期間に大きく上昇した銘柄については一部利食いも検討します。

買い増しについては、何だかんだ言っても過熱状態であることには違いありませんから、なるべく控えるようにします。買い増しするとすれば、重要な節目(過去の高値)を更新してきた銘柄や、日足チャートで上昇トレンドに入って間もない銘柄を少量、という感じです。

中には、現時点でまだあまり買えていない、と焦っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この段階から積極的に買っていくのはやはりリスクがあります。

できれば上昇トレンド入りして間もなく、まだあまり大きく上昇していない銘柄を選ぶようにし、投資額も投資可能資金の20%~30%程度にしておくのが無難です。

そして、今後訪れるであろう大きめの調整場面が来たら、残りの資金を使って押し目買いをすればよいでしょう(ただし上昇トレンドの銘柄)。

実は、今回ご紹介した騰落レシオのピークから数カ月後には、逆に騰落レシオが「売られすぎ」もしくはそれに近い水準まで下がっているのです。

2010年12月9日:163.4% → 2011年3月15日:72.8%
2011年7月11日:144.9% → 8月22日:63.3%
2012年2月23日:143.7% → 6月4日59.3%

これ以外のケースも、底が浅い場合でも80%前後まで騰落レシオが下落しています。「これからどんどん上昇してしまうかもしれない」と焦っている方は、ひとまず資金の20%~30%程度を多少高くてもとりあえず買っておいて精神状態を楽にさせてから、その後の株価や騰落レシオの調整局面を待つ、というスタイルがよいのではないでしょうか。

本年のコラムは今回で最後です。本年もご覧いただきありがとうございました。どうぞよいお年をお過ごしください。

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