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著者の土信田 雅之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
株式市場の「強気の終焉」に備える~「買い遅れる恐れ」と「強気の罠」のはざまで~(土信田 雅之)

買いの勢いに欠ける日米の株式市場

 今週の株式市場ですが、これまでのところ、日米ともに買いの勢いに欠ける展開が目立っています。

<図1>日経平均(日足)の動き(2024年11月21日時点)

出所:MARKETSPEEDIIを基に筆者作成

 まずは日経平均株価ですが、上の図1のように売りに押される場面が多くなっています。

 21日(木)時点の日経平均は3万8,000円台割れを意識しつつ、75日移動平均線がサポートとなっていることが読み取れます。

 続いて、米国株の状況についても見てきます。

<図2>米NYダウ(日足)の動き(2024年11月20日時点)

出所:MARKETSPEEDIIを基に筆者作成

<図3>米S&P500(日足)の動き(2024年11月20日時点)

出所:MARKETSPEEDIIを基に筆者作成

<図4>米ナスダック(日足)の動き(2024年11月20日時点)

出所:MARKETSPEEDIIを基に筆者作成

 上の図2から図4を見ても分かるように、ダウ工業株30種平均、S&P500種指数、ナスダック総合指数の主要株価指数は、先週のあたまに最高値をつけて以降、いずれも上値をトライできない状況が続いています。下値については今のところ25日移動平均線が株価のサポート役になっていますが、ここを下抜けてしまった場合には要注意です。