1954(昭和29)年9月16日
日本中央競馬会が発足
1954(昭和29)年9月16日、JRA(日本中央競馬会)が発足しました。競馬の健全な発展を目的とする組織です。
日本の近代競馬は1906年に始まった公認競馬にさかのぼります。政府公認の「競馬会」という法人が運営元でしたが、法的な根拠はあいまいでした。そこで1923年に競馬法を制定し、馬券(勝ち馬投票券)を合法化しました。欧米列強と肩を並べる強国を目指す当時の政府にとって、軍馬生産の振興という大きな目的がありました。
戦後の一時期、農林省が競馬を直営していました。しかし、政府によるギャンブル経営には批判が強く、農林省に代わってJRAが誕生します。
JRAはレースの開催のほか、競走馬の改良・育成、騎手や調教師の育成、ルール整備など競馬全般の業務を担っています。日本では、JRAのほかに地方自治体などが主催する地方競馬があります。JRAの2017年業績は売上高に相当する事業収益が2兆7,871億円、純利益が593億円でした。