日経平均は「3万8,000~3万8,500円の壁」を超えられる?

 株は、短期は需給、長期はファンダメンタルズで動きます。海外投機筋のデリバティブ売買の影響が短期的に極めて大きいものの、長期的な動きは、投機筋の売買では決まりません。ファンダメンタルズで決まります。つまり、米景気がソフトランディングするかハードランディングするかによって、日経平均の長期的な立ち位置が決まります。

 米景気の見方は揺れていて、ソフトランディング・ハードランディングの議論は当面、結論が出ないと思います。従って、短期的に日経平均が4万円に向けて上昇していくのは難しいと思います。

 ただし、私は、メインシナリオでは、米景気は2025年にかけてソフトランディングするとみています。私が考えるメインシナリオ通りとなれば、日本の景気は緩やかな拡大が続き、日経平均は半年後くらいには、4万円を超えて、高値をトライする可能性があります。

 もちろん、リスクシナリオもあります。米景気が後退局面に向かうシナリオでは、日経平均の低迷が長期化します。

 いずれにしても、日本株の長期的な見方は変わりません。私は日本株は割安で、日経平均は5年以内に5万円まで上昇すると予想しています。短期的な相場変動に惑わされることなく、時間分散しながら日本株を買い増ししていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。

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