今日の為替ウォーキング
今日の一言
最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ - スティーブ・ジョブズ
Ordinary World
下のグラフは、金融先物取引業協会が公表する店頭外国為替証拠金取引における個人投資家のオープン・ポジション(建玉状況)の月間推移である。
折れ線グラフはFXレートの推移、棒グラフは、各月末時点における、未決済のネットポジションで、プラスの時は「買い持ち」、マイナスは「売り持ち」になっていることを示す。
ドル/円は「下がったら、買え!」
店頭FX取引における7月末の個人投資家のドル/円のネットポジションは、「ロング」に転換した。買い持ちから売り持ちを差し引いたネットポジションは、79.4億ドルのロングになった。6月末時点では、22.9億ドルのショートだった。
7月は、1986年以来38年ぶりの160円台まで円安が進み、財務省が為替介入を実施した。過度n円安に対して国内企業や政治家からの不満が強まるなかで、日銀は7月31日に政策金利を0.25%利上げした。これを受けてドル/円は149.50円まで大きく円高に動いた。
しかし、個人投資家の多くは、この下落を買い増しのチャンスと考えたようだ。ドル/円が下落したあと、ロングポジションは、2022年12月以来約2年半ぶりの水準まで積みあがった。
ユーロ/円は「よかった、やっと下がった」
店頭FX取引における、7月末の個人投資家のユーロ/円のネットポジションは、「ショート」が縮小した。
買い持ちから売り持ちを差し引いたネットポジションは、3.2億ユーロのショートになった。
ショートポジションは6月末より81%減少した。
ユーロ/円は、 4年以上一貫してネットショート状態で、最盛期には43.4億ユーロまで売り持ちが積みあがった。6月には1999年のユーロ発足後の最高値である172円台までユーロ高が進んでいたが、7月の為替介入と日銀の利下げで円高が進むなかで160円台前半まで下落した。 個人投資家はこの機会をとらえて長年のショートポジションを手仕舞いしたようだ。ユーロ/円のショートポジションは2020年4月以来最小となっている。
今週の注目経済指標
今日の注目テクニカルレベル
ヒートマップ分析