家計の救済策
理由がない投資はギャンブルと一緒!投資をするなら判断力を身につけよう
こうして二つのケースを並べると、誰もが吉田さんのように投資をするべきだと共感していただけるでしょう。しかし、いざ自分の大切なお金で投資を始めると、途端に慎重な判断ができなくなる方が多くいらっしゃいます。これは「自分の大切なお金」がわずか数日・数分で大きく変動することからすると当然かもしれません。
とはいえ、投資で損をしたいと思って始める人はいません。特に投資で生活が脅かされるなんてことは絶対あってはいけません。そうならないために押さえておきたいポイントを3つお伝えします。
(1)根拠のない感覚で投資をしてはいけない。買う判断が曖昧なら売る判断も曖昧になる
(2)自信があってもリスク分散を忘れてはいけない。明日何が起きるかわかる人はいない
(3)投資も知識と経験が必要である。手軽に投資ができるから良いわけではない
投資は資産を増やすために非常に有効な手段ですが、ある程度の知識もなく始めて良いものではありません。昨今は手軽に投資ができるようになっています。もし皆さんが資産を増やしたいと考えているなら、投資知識や経験、商品理解を含めた「投資判断力」を身につけることに時間をかけることが必要です。
この判断力をできるだけ少なく投資できるように考えた仕組みが積み立て投資です。しかし、積み立て投資であっても、必ず最後には投資をいつやめるかを判断する必要があります。
これから何年、何十年も投資を続けることを考えたなら、まずは、実践を通じて勉強してから、本格的に投資を行っても良いのではないでしょうか。
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