6位:上新電機(8173)

権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:2,751円(2024年8月1日終値)
配当利回り:3.27%
優待獲得株数:1株以上
優待内容:9月のみ、全株主に5,000円分の買い物優待券(200円×25枚)。3月のみ、100株以上で11枚、500株以上で60枚、2,500株以上で120枚、5,000株以上で180枚の買い物優待券(200円分)
その他条件:2,000円以上の買い物につき2,000円ごとに1枚利用可。3月のみ、2年以上継続保有の場合枚数は5割増
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 第6位は関西地盤で首都圏、東海圏にも店舗がある家電量販店の上新電機。

 9月末は単位未満株の1株以上保有で買い物割引券5,000円分という太っ腹な優待が贈呈されます。3月末は100株で2,200円分が贈呈されます。

 また500株(投資金額約137万5,500円)の場合の通常優待は9月末5,000円分、3月末1万2,000円分(年間1万7,000円)ですが、3月末に2年以上継続保有していると追加で6,000円分(年間で計2万3,000円分)が贈呈されます。

 割引券は、2,000円以上の買い物につき、2,000円ごとに200円分の割引券1枚を利用可能。高額な買い物をしないとなかなか割引券を消費できない面もあります。

 ただし、割引券は同社の通販サイト「Joshin webショップ」でも利用可能。同サイトでは家電だけでなく、日用品、飲料・お酒、医薬品も購入可能です。ネット通販で日用品購入に利用すれば、たくさんもらっても使い切れないことはないかもしれません。

 同社は白物家電販売が好調で今期2025年3月期は増収増益に転換。株主配当も増配予想で、家電量販店では珍しく今期の予想配当利回りが3.61%に達する高配当株である点も魅力です。

 株価は2022年5月安値1,813円から反転上昇し、2024年7月23日には2,786円の年初来高値を更新したばかり。

 株価が少し下がったところで押し目買いして、その後の反転上昇トレンドに乗りたいところ。多少高値つかみしても、株価がかなり割安で配当利回りも高いので、長期投資に徹して優待割引券を使っていれば、投資成果が得られる可能性が高いかもしれません。

7位:タカラトミー(7867)

権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:3,273円(2024年8月1日終値)
配当利回り:1.53%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上で自社オンラインショッピングサイトでの商品割引10%割引。3月のみ、100株以上で自社製品
その他条件:自社オンラインショッピングサイトでの商品割引10%割引は、1年以上3年未満継続保有の場合30%割引、3年以上は40%割引。買い物限度額10万円(手数料含む)、一部商品除く。自社製品は、2024年は100株以上500株未満の株主には「トミカ」2台セット、500株以上1,000株未満は「トミカ」4台セット、1,000株以上は「トミカ」4台セットおよび「リカちゃん」1体
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 第7位は「トミカ」「リカちゃん」で有名な玩具メーカー大手のタカラトミー。

 9月・3月末に100株以上保有で、同社通販サイト「タカラトミーモール」の商品10%割引クーポンが贈られます。1年以上継続保有で30%割引、3年以上で最大40%割引と保有期間に応じて割引率が上がります。

 同社のメインの優待は3月末に100株保有で同社のオリジナル「トミカ」が2台贈呈されるというもの。優待限定の周年記念商品や特別装飾なデザインのため、希少性が高く、ミニカー好きには人気の優待です。

 2024年3月末以降は従来1,000株以上で「トミカ」4台だったところが、500株(投資金額約163万6,500円)で4台になりました。

 同社は新機種「ベイブレードX」の人気が国内、アジアで再燃していることもあり、2025年3月期も連続で最高益更新予想です。

 株価も7月末に上場以来の最高値を更新するなど絶好調。優待の「トミカ」目当てで株を買っていた人は、2023年年初から株価が2.6倍以上も値上がりしているため、大満足のはずです。

 ただ新規に買う場合は急上昇がいったん落ち着くのを待ったほうがいいかもしれません。

8位:アトム(7412)

権利付き最終月:9月・3月[貸借銘柄]
株価:732円(2024年8月1日終値)
配当利回り:ー%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上で1,000ポイント、500株以上で5,000ポイント、1,000株以上で1万ポイントの株主優待カードのポイント付与
その他条件:1ポイントで1円相当
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 第8位は居酒屋チェーンのコロワイドグループ傘下の回転すしチェーン・アトム。

 同社は原価高騰で業績不振が続いていることもあり、2024年5月9日に株主優待制度の縮小を発表。従来は9月・3月末に100株保有で同社運営の「海鮮アトム」他、コロワイドグループの店舗で利用できる優待ポイント2,000円分が贈呈されていましたが、今回の9月末からは1,000円分に半減します。

 この優待縮小を受けて、同社の株価は発表翌日の2024年5月10日に前日比150円安のストップ安を記録。優待の縮小や廃止が株価に大きなダメージを与える典型例になってしまいました。

 今期2025年3月期は客数増加やコスト削減で黒字転換予想です。しかし、株価は優待縮小ショックで急落後の安値圏700円台前半で横ばい推移しているため、購入には細心の注意が必要です。しばらく様子見が妥当かもしれません。

9位:トリドールHD(3397)

権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:3,822円(2024年8月1日終値)
配当利回り:0.24%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上で3,000円分、200株以上で4,000円分、1,000株以上で1万円分、2,000株以上で1万5,000円分の優待カード
その他条件:200株以上を1年以上継続保有(3月・9月の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記載)の場合3,000円分を追加
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 第9位は「丸亀製麺」を国内や海外で運営するトリドールホールディングス。

 9月・3月末に100株保有で飲食割引カード3,000円分が贈呈されます。割引カードは「丸亀製麺」の他に同社運営の「立呑み晩杯屋」、スパイシーヌードルの「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」などでも使えます。

 200株(投資金額約76万4,400円)以上を1年以上継続保有すると、9月・3月末に追加で3,000円分が増額される継続保有優遇制度もあります。200株保有の通常優待は年間8,000円分なので、1年以上保有すれば合計1万4,000円分という高額割引カードが贈られることになります。

 同社は「丸亀製麺」に加えて新業態のラーメンチェーン「ラー麺 ずんどう屋」などが成長中。業績躍進のきっかけになった海外店舗も好調で、株価も2024年1月に上場来高値4,850円をつけるなど長期的な上昇が続いています。現在は3,800円前後まで下落していますが、今後も成長が続きそうなことを考えると押し目買いの好機といえるかもしれません。

10位:ヤクルト本社(2267)

権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:3,036円(2024年8月1日終値)
配当利回り:1.83%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:9月のみ、100株以上で「東京ヤクルトスワローズ」オフィシャルファンクラブ無料入会権の「ライト会員」、1,000株以上で同無料入会権の「レギュラー会員」。3月のみ、100株以上で自社商品詰め合わせ
その他条件:自社商品詰め合わせは、100株以上1,000株未満の株主と1,000株以上の株主では自社商品の内容が異なる。3年以上継続保有(株主名簿に連続7回以上記載)の場合化粧品を追加
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 第10位は乳酸菌飲料メーカーのヤクルト本社。

 9月末は100株保有で、プロ野球の東京ヤクルトスワローズのオフィシャルファンクラブ「ライト会員」への入会権(通常の年会費は2,600円)が無料で贈呈されます。ライト会員になると、試合のチケット割引や会員限定イベントへの参加、オープン戦無料招待券などの特典があります。

 同社のメインの優待は3月末に100株で、ジュース、そうめんなどの商品詰め合わせ1,000円相当の贈呈です。3年以上継続保有するとスキンクリームなど化粧品がもらえる長期保有優待制度もあります。

 同社は、米国やメキシコでの販売が拡大し、前期に続いて今期2025年3月期も最高益を更新する予想で、業績そのものは好調です。

 しかし、中国販売の苦戦や高機能品「Yakult(ヤクルト)1000」に対する期待感の低下もあり、2023年5月につけた上場来高値5,215円から2024年6月には安値2,758円まで株価が急落しています。

 業績や成長性から考えると、さすがに売られ過ぎの面もあり、株価の下落や連続増配の効果で予想配当利回りも2.22%に上昇しています。