今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは154.60円
↓下値メドは152.00円
経済的幸福:国民の経済的な幸福は、「個人の財政状況」という偏った視点を通して判断されている
FRB利上げ:ボウマン理事「2023年のインフレ低下は一時的だった可能性」
政策金利:リッチモンド連銀総裁「現在の金利水準でインフレを2%に引き下げられる」
豪ドル:2024年利上げ予想があるのはG7でRBAだけ
中国不動産市場:V回復は期待できないが、底入れ安定の兆し
前日の市況
7月30日(火曜)のドル/円相場は、前日比1.35円の「円高」だった。
日銀が現在開催中の会合で「利上げを検討している」との憶測記事でドル/円は2.50円下落した。「タカ派日銀」に対する投資家の期待度の大きさを示す動きだった。
前回6月の会合で日銀は、国債買い入れ減額を期待させながら、結局話し合いだけでマーケットを大いに失望させた。利上げについても、今回は検討することを検討するだけに終わる可能性がある。
マーケットは国債買い入れの減額と利上げまですでに織り込んでいる。日銀がその期待を超える結果を出すことは難しいだろう。つまり、リスクは円高よりも「円安」ということになる。
2024年152営業日目は153.91円からスタートして、東京時間夕方に4営業日ぶりとなる155円台にのせてこの日の高値155.22円をつけた。しかし、「日銀が追加利上げ検討」のニュースが出た後、明け方には152.64円まで大きく円高に動いた。終値は152.69円。24時間のレンジ幅は2.57円。
先週のドル/円は約6円も円高に動いた。7月を通してみると、為替介入で4円、先週の下落が6円で、合計10円以上も円高だ。値幅の大きさも、方向が円安ではなく円高だったということも、想定外だったといえる。個人投資家の約8割は、7月は円安に動くと予想していた。
この円高は、トランプ前大統領が円安(ドル高)に不満を表明したことがきっかけだった。米リセッション懸念が再び頭をもたげるなかでメキシコペソやブラジルレアルなどの景気敏感通貨が下落。2年間高パフォーマンスを上げていた円キャリートレードの手じまいが始まり、円やスイスが買い戻された。
雇用市場の失業率が急激に悪化していることを受けFOMCは(0.25%)ではなく0.50%の大幅利下げを実施するとの予想もでている。日銀の利上げで円高になれば為替介入に2兆円も使う必要はなかったかもしれない。
円安のメドは、155.27円、155.99円、157.10円、157.60円
円高のメドは、151.93円、151.37円、150.96円、150.79円