今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは158.30

下値メドは157.40 

日銀利上げ:「夏から秋にかけて目標達成の可能性高まるなら、利上げを検討」
米利下げ:ウォラー理事「米経済は想定以上に過熱している」
FRB:アトランタ連銀総裁「利下げは第4四半期」 
英インフレ:1年先インフレ期待が下落  
ドイツ:サービス業PMIが50を超えて拡大ゾーンへ。利下げ期待で見通しに楽観

前日の市況

 6月18日(火曜)のドル/円相場は、前日比0.13円の「円安」。

 2024年122営業日目は157.60円からスタートして、東京時間昼前に157.52円まで下落してこの日の安値をつけた。しかし下げは浅く、夜の初め頃に158円台にのせると、158.23円まで上値を伸ばして高値をつけた。終値は157.84円。24時間のレンジ幅は0.71円。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 FOMC(米連邦準備制度理事会)が公表した最新の経済見通し(SEP、Summary of Economic Projections)によると、FOMCメンバーの過半数が、今年の利下げ見通しを1回(以下)と予想していることがわかった。3月時点では3回だった。しかし、これはあくまでも現時点での「見通し」である。FOMCの正式「政策方針」ではない。今後発表される経済データによっては2回に増える可能性もあるということだ。

 この日発表された米5月小売売上高は前月比0.1%と予想(0.3%)より低い結果で、個人消費減速の兆候を示した。前月比は-0.2%に下方修正された。5月の米CPI(消費者物価指数)や、PPI(卸売物価指数)などのインフレ指標は、米国でディスインフレがじわじわと広がっていることを示している。雇用関連のデータでは、新規失業保険申請件数が10カ月ぶりの水準まで増加した。今年の利下げは2回あると考えるマーケット参加者も多い。

 ただ、米国のインフレは経済問題であると同時に政治問題でもある。バイデン大統領が、長引く高インフレを理由に支持率を落としていることを考えると、米大統領選前に利下げはできないとの意見もある。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成