本邦当局者の発言に引き続き注意が必要

昨日（1月8日）の動向

朝方は前日のドル売りの流れを受け、ストップロスを巻き込みながら87円台前半へ下落、その後、麻生財務相による「EMS債購入の方針」とのコメントが伝わると87円台後半まで上昇する展開となりました。欧米時間にかけては円を買い戻す動きが先行し、フランス格下げの噂によるユーロ円の売りにも上値を抑えられ引けにかけて87円割れのレベルまで下落する動きとなりました。

1月8日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	87.769	87.809	86.901	87.039
ユーロ/円	115.169	115.238	113.641	113.862
豪ドル/円	91.177	92.182	91.195	91.424

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2013年1月9日）の展望

【米ドル/円】

ドル円は堅調に推移する見込みです。東京時間の朝方は円買い優勢で推移していたものの、本邦当局者の発言などを受けて円売り優勢の展開に。午前中に、87円台半ばまで戻るような上昇を見せています。本日は大きな指標もないものの、引き続き本邦政策担当者の発言などに注意が必要となりそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	87.60	87.90	87.00	86.80

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

アジア時間に麻生財務相発言で上昇したものの買いは続かず、欧米時間にかけてはユーロ圏失業率の悪化や、フランス格下げの噂などから上値の重い動きとなっています。本日はドル円の買いにサポートされる形で114円台を回復していますが上値ではポジション調整の売りも出やすく114円台半ばから後半がレジスタンスとして上値をおさえる動きとなりそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	115.00	115.20	113.80	113.50

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

利下げ観測や景気減速懸念から上値が抑えられる動きとなっています。一方先進国の中では金利水準が高いことから買い遅れた筋からは押し目買いもみられるようです。目先は91円台のレンジ相場との見方のようです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	92.10	92.90	91.30	91.10

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年1月9日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2013年1月9日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	18:30	（英）11月-貿易収支	-90億ポンド	-95.39億ポンド
★★	20:00	（独）11月-鉱工業生産	1.0％	-2.6％

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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