昨日(2013年1月3日)の動向
アジア時間は、東京市場が休場のため手掛かり材料難となり、ドル/円は87円台前半で小動きとなりました。
その後、欧米市場では12月からのドル上昇に対するポジション調整から86円台後半へ小緩む動きとなりましたが、先月のFOMC議事録で「数人が2013年末より前に資産買取りの減速/停止が適切」との見方を示していたことが伝わると、量的緩和の早期解除観測から米金利上昇とともに87円台前半へ値を戻す動きとなりました。
2013年1月3日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 87.312 | 87.357 | 86.767 | 87.225 |
ユーロ/円 | 115.098 | 115.201 | 113.650 | 113.851 |
豪ドル/円 | 91.664 | 91.731 | 91.116 | 91.295 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(1月4日)の展望
【米ドル/円】
昨日公開されたFOMC議事録において「数人のメンバーは2013年末より前の時点での量的緩和の縮小もしくは停止を考慮した」とのコメントが、ドル/円の上昇をサポートしています。市場予想では、失業率6.5%&インフレ率2%という付帯条件を付け、従来よりも長期のコミットメントを意味するハト派的な会合だったと解釈されていただけにサプライズだったようです。ただ、目先は88円にオプションバリアが控えており、突破できるかに注目が集まっています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 88.00 | 88.40 | 87.20 | 86.60 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ドイツの失業者増やFOMC議事録のタカ派コメントを受け、ユーロ/米ドルに売り意欲が強いようです。一方、ドル/円もオプションバリアを控えて上値が重いことから、ユーロ/円は114円を割り込むと下値を探る展開となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 114.80 | 115.20 | 113.60 | 113.00 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
FOMC議事録のタカ派コメントを受けたドル買い観測により、豪ドル/米ドルに売り意欲が強いようです。また、豪ドル/円は91円70銭付近での上値を重さを意識しており、短期的には調整局面の可能性があります。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 91.80 | 93.20 | 91.20 | 89.80 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(1月4日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | 17:55 | (独)12月サービス業PMI<確報値> | 52.1 | 52.1 |
★ | 18:00 | (欧)12月サービス業PMI<確報値> | 47.8 | 47.8 |
★ | 18:30 | (英)12月サービス業PMI<確報値> | 50.2 | 50.2 |
★ | 19:00 | (欧)12月CPI<確報値>(前年比) | +2.1% | +2.2% |
★★★ | 22:30 | (カナダ)12月失業率 | 7.3% | 7.2% |
★★★ | 22:30 | (カナダ)12月雇用ネット変化率(前月比) | ±0 | +59300 |
★★★ | 22:30 | (米)12月非農業部門雇用者数(前月比) | +14.5万人 | +14.6万人 |
★★★ | 22:30 | (米)12月失業率 | 7.7% | 7.7% |
★★★ | 24:00 | (米)12月ISM非製造業総合景況指数 | 54.3 | 54.7 |
★★ | 24:00 | (米)11月製造業受注指数(前月比) | +0.4% | +0.8% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します