昨日(2012年12月27日 )の動向
安倍内閣が積極的に財政出動し、日銀が大胆な金融緩和に動くとの思惑から、円売りの流れが継続しました。
ドル/円は、86円に観測されていたオプションバリアを上抜けてストップロスを誘発すると、一時86円15銭と2010年8月以来の高値を更新しました。
その後、米民主党のリード上院院内総務が「米国は『財政の崖』から転落しそうだ」と発言したとの報道が伝わると、市場はリスク回避の動きとなりNYダウが150ドル超下落。
また、12月米消費者信頼感指数が市場予想を下回ったこともリスク回避の流れを加速させ、ドル/円は一時85円70銭付近へと下落する場面がありました。
ただ、依然として円安観測が強い中で押し目を拾いたい市場参加者も多く、下値は限定的となりました。
2012年12月27日 のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 85.612 | 86.150 | 85.478 | 86.105 |
ユーロ/円 | 113.209 | 114.324 | 113.016 | 114.016 |
豪ドル/円 | 88.783 | 89.362 | 88.614 | 89.339 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(12月28日)の展望
【米ドル/円 】
依然として円安基調は継続しているものの、年末に加えて東京を含めた主要市場の最終営業日とあって、実需からの売りが出やすく上値は重そうです。
短期的には、86円を下抜けると一旦調整局面に入りそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 86.40 | 87.40 | 86.00 | 85.00 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
基本的には、ドル/円の動きに連動しており、テクニカル的にもアップトレンドを継続しています。
ただ、短期的には113円80銭を下抜けると一旦調整局面に入りそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 115.90 | 117.00 | 113.80 | 112.40 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
基本的には、ドル/円の動きに連動しており、テクニカル的にもアップトレンドを継続しています。
ただ、対ユーロでは上値が重く対円でも、89円20銭を下抜けると一旦調整局面に入りそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 90.40 | 90.90 | 89.20 | 88.60 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(12月28日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 23:45 | (米)12月シカゴ購買部協会景気指数 | 51.0 | 50.4 |
★★ | 24:00 | (米)11月中古住宅販売保留(前月比) | +1.0% | +5.2% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します