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教養としての「半導体」

教養としての「半導体」/ 2024年04月19日発売/日本実業出版社/2,200円(税込)

答えてくれた人

日本実業出版社 第一編集部 村松誉代さん

著者ってどんな人?

菊地 正典​さん
(株)半導体エネルギー研究所顧問。日本電気(株)に入社して以来、一貫して半導体デバイス・プロセスに従事。同社半導体事業グループの統括部長、主席技師長を歴任。(社)日本半導体製造装置協会専務理事を経て、2007年8月から現職。

編集者から見た著者はこんな人!

 半導体の開発・製造の第一人者で、「ミスター半導体」と呼ぶべき、半導体のすべてを熟知している人。半導体についてどんな質問をしても、即座に明確に答えてくれます。

 1990年代の日米半導体戦争時の現場のヒリヒリした様子や出来事など、とてもドラマティックなエピソードを持っていらっしゃいます。なおかつ、最新の半導体動向にも冷静に鋭く分析しておられます。

どんな人にオススメ?

・半導体関連の銘柄への投資を考えている方
・半導体関連銘柄を保有されている方
・半導体の何がスゴイのかを知りたい方

 何かと話題の半導体ですが、
・そもそも半導体ってなに? なにがそんなにすごいの?
・半導体を開発している企業で注目されているのは?
・半導体の最新動向と注目技術は?
・有望なトップメーカーとそれぞれの特徴は?

 といった、半導体の基礎知識から業界の構造、有望企業、最新動向などに関心のある方に読んでいただきたいです。

 株、とくに「米国・日本の半導体関連で儲けたい!」と考えている人にとっては、具体的なメーカー名がいっぱい出ていて最適! 半導体について知っておきたいことがこの1冊にすべて詰まっています。

この本の、ここが読みどころ!

・複雑に入り組む半導体業界の全体像
・半導体はどこで何に使われているのか?
・半導体をつくるにはどのような技術が必要か?
・半導体開発はどんな歴史をたどってきたのか?
・注目の最新技術と有望なプレーヤーとは?

 といったことについて、半導体一筋に生き、半導体全般について熟知している著者が丁寧に解説しています。

 また、本書のタイトル「教養としての」に沿うように、現代に生きる私たちにとって必要な部分については。著者の世代しか知らないような経験談も織り交ぜながら深く説明しています。

編集者の制作秘話

 後世に伝えたい半導体に関する知識をすべて書いてほしいとお願いしました。とくにインターネットで検索しても出てこないような、半導体黎明期の開発秘話や格闘、日米の競争の歴史などをふんだんに盛り込んでください、と。

 はたして、かつて世界のトップを走っていた日本の半導体は躍進できるのか?

 著者の鋭く冷静な視点もとても刺激的です。