今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは157.40

下値メドは156.65 

米失業率:失業率の3カ月移動平均が、過去12カ月の最低値から0.5ポイント超上昇するとリセッションが始まる。(サーム・ルール) 米国の42%の州で確認  
米雇用市場:米中小企業の採用計画が2016年以来の低水準に落ち込む  
米デフレ:住居費除くと米インフレは2%以下。耐久財はすでにデフレ。
RBA利上げ終了:3月会合で引き締めバイアスを声明から削除。インフレ沈静への自信の表れ
パナマ運河:水不足で航行制限:パナマとスエズ運河の航行量1/3に 

前日の市況

 5月28日(火曜)のドル/円相場は前日比0.27円の「円安」だった。

 低調な入札結果による米国債利回りの上昇を受けてドルが買われた一方、金利上昇が株式市場のセンチメントを悪化させてダウ平均株価は下落した。

 2024年107営業日目は156.83円からスタート。156円台後半での取引をしばらく続けたあと、東京時間夜遅くに156.58円まで下落した。円高方向にさらに調整が入るかと思われたが、この日のレンジブレークは円安方向だった。米長期金利の上昇を背景に157円台にのせると、明け方には157.20円まで上値を伸ばしてこの日の高値をつけた。終値は157.18円。24時間のレンジ幅は0.62円。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成


 今後ドル高かドル安になるかは、次にFRB(米連邦準備制度理事会)がどう動くかで決まる。次回7月31日のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合までに、雇用統計とCPI(消費者物価指数)は2回、9月会合までに4回、それぞれ発表がある。FRBのウォラー理事は、利下げについて「あと数ヵ月は様子を見る必要がある」と述べていることから7月の利下げの可能性は低い。米大統領選の日程を考えると、9月会合が最有力候補になりそうだ。8月22日から24日にかけて開催されるジャクソンホールのシンポジウムは、パウエルFRB議長が利下げするかについて世界の金融市場に伝える重要な場となるだろう。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成