昨日(2012年12月13日)の動向
FOMCでのバランスシートを400億ドルから850億ドルに拡大したにもかかわらず、米ドル/円は下落することなく、上値を追う展開となったことから、マーケットでは、今週末の衆議院選挙での自民、公明両党による過半数獲得を見越した83円台中盤から後半にかけての動きとなりました。
ユーロは、ユーロ圏首脳会合でギリシャ支援融資実行が決定されましたが、すでに織り込み済みであったためか、イタリア、スペインの中長期債は利回り上昇し、ユーロ下落要因となりました。しかし、ドイツの中長期国債が利回り上昇基調を維持したため、ユーロの下値も限定的となりました。
豪ドルは、米株価が弱含んだものの、米ドル/円の買いに、支えられる形となり下値も限定的になりました。
2012年12月13日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 83.205 | 83.671 | 83.128 | 83.641 |
ユーロ/円 | 108.763 | 109.532 | 108.641 | 109.380 |
豪ドル/円 | 87.771 | 88.295 | 87.687 | 88.062 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(12月14日)の展望
【米ドル/円】
本日は、本邦イベントを控え徐々に様子見ムードが醸成されるか。欧州・米国とイベントを通過し、市場の注目は週末に控える本邦衆院選に移っています。昨日も急激なリスク選好にともなう円売りから海外タイムに入ると徐々に落ち着いた動きに転じており、NYタイムに入ってからは調整主体の円買いも一巡し動意自体も乏しくなっていたことから、週末要因も加わりポジション調整主体の動きは入ったとしても、特段の目立った動意にはつながりにくそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 84.40 | 84.00 | 83.00 | 82.50 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
昨日対ドルで底堅い展開だったためユーロ円も底堅い展開となりました。
本日は週末に本邦衆院選が控えているため上値は重く節目の110円を意識した展開となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 110.00 | 109.80 | 109.00 | 108.30 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
豪ドル円は88.20銭付近が重く本日は様子見ムードとなりそうです。
また株式等のリスク資産が買われやすい地合いが続いていることから、株式市場の動向に
注目が集まります。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 88.80 | 88.60 | 87.50 | 87.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(12月14日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★ | 19:00 | (EU)消費者物価指数(改定値)-11月 | 2.2% | 2.2% |
★★ | 22:30 | (米)消費者物価指数-11月 | -0.2% | 0.1% |
★★ | 22:30 | (米)CPIコア指数 -11月 | 0.2% | 0.2% |
★ | 23:15 | (米)鉱工業生産-11月 | 0.3% | -0.4% |
★ | 23:15 | (米)設備稼働率-11月 | 78.0% | 77.8% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します