ユーロ圏成長率引き下げ。雇用統計動向に注目

昨日（2012年12月06日）の動向

昨日は円に利益確定の買いが入った様子で、ドル円・ユーロ円ともに円高傾向となりました。
特にユーロ円に関しては、107円後半から106円後半へと下落し、約1円の円高となりました。
昨日発表された欧州中央銀行（ECB）の理事会で政策金利は据え置き（0.75％）を決定いたしましたが、
その後の記者会見でドラギ総裁がECB内部で利下げが前向きであることを示唆し、
2013年のユーロ圏成長率予想を引き下げたことから、ユーロの早期利下げ観測が高まり大幅な下落となりました。
ユーロは対ドル・対オセアニア通貨でも大幅に下落しております。

また、昨日発表された英中央銀行（BOE）も0.5％の据え置きを決定しております。

ダウ工業平均は約1ヵ月ぶりの高値水準（13,074.04ドル）で取引を終えております。

2012年12月06日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	82.446	82.613	82.200	82.399
ユーロ/円	107.760	107.884	106.602	106.882
豪ドル/円	86.188	86.565	85.991	86.413

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2012年12月07日）の展望

【米ドル/円】

本日予定されている米雇用統計待ちのトレードとなりそうです。
ハリケーン"SANDY"の影響も意識され、読み難い数字となっておりますが、予想中央値は8.5万人と弱い数字となっております。
先日発表されたADP雇用統計は弱い数字が出ましたが、ドル円は大きく値を下げること無く推移していたことから、
今回は予想よりも強い数字が出ると、83円台が見えてくる可能性が増してくると思われます。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	82.75	83.00	82.00	81.70

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロは利下げ観測の高まりから、上値が限られる展開となりそうです。
また、イタリアでは、経済対策をめぐる内閣信任案の採決で、ベルルスコーニ前首相率いる自由国民党（ＰＤＬ）の議員が
モンティ政権を支持する姿勢を取り下げたことにより、早期総選挙が実施される可能性があり、
次期政権に対する不安が高まっております。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	107.30	107.95	106.60	106.00

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

今朝発表された豪貿易収支はほぼ予想通りの結果（20.88億豪ドルの赤字）となり、
今週中に発表されたオーストラリアの指標は好調な結果だったと言えるでしょう。
また、NZ準備銀行（RBNZ）も先日、政策金利を据え置いたことにより、
オセアニア通貨に注目が集まり、安定的に推移しております。
今後は、上値が重たいながらも大きく下落する可能性は低いと見られております。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	86.55	87.00	85.90	85.50

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2012年12月07日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2012年12月07日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★	09:30	(豪)貿易収支	-22.00億	-14.56億
★	22:30	(加)失業率	7.4%	7.4%
★★★	22:30	(米)雇用統計：非農業部門雇用者数	+8.5万人	+17.1万人
★★	23:55	(米)ミシガン大消費者信頼感指数【速報値】	82.0	82.7

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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