昨日(2012/12/03)の動向
週明けの昨日は一時円買いが優勢の展開となりました。
ロンドン時間は円買いを促すような特段の材料は見当たりませんでしたが、ドル円が下値の水準を下げたことがクロス円の下落へとつながり、結果として全般的に円高地合いが強まりました。
一方でドルストレートは底堅い推移を続けました。ギリシャ公的債務管理庁(PDMA)が国際支援の条件となる同国の国債買い戻しを7日に実施すると発表したことや、独・ユーロ圏の製造業PMIの速報値が市場予想と一致したことで下支えとなりました。
NYタイムに入ると米11月ISM製造業景況指数が49.5と、市場予想51.4に対し弱い結果となり急反落する場面がみられました。
NYタイム午後になると、特段、手掛かりとなりそうな材料が見当たらないなかで、今週は各国で主要な
経済指標の発表が控えていることもあり、それらの結果を見極めたいとの思いから、様子見ムードの強い展開になりました。
2012/12/03のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 82.378 | 82.502 | 81.996 | 82.244 |
ユーロ/円 | 106.958 | 107.569 | 106.849 | 107.341 |
豪ドル/円 | 85.898 | 85.998 | 85.383 | 85.695 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2012年12月04日)の展望
【米ドル/円】
昨日のNY時間を見てもわかる様に、今週末に発表される米雇用統計待ちや、
「財政の崖」への投資家の関心は高く、与野党協議の動向を見極めたいとの雰囲気が根強く、
積極的な売買を手控える市場参加者が多く、値動きは小幅で上値が重い展開を続けそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 82.35 | 82.70 | 82.00 | 81.80 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロはギリシャが国際を買い戻すと発表したことに関し、
支援が進んでいるとの見方が出ており、ギリシャ懸念後退を見て参加者達は、
対ドル、対円共にユーロ買いの雰囲気が出ております。
特に対ドルではユーロが強く推移しそうな様子がうかがえます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 107.70 | 108.00 | 106.90 | 106.50 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
3日に発表された小売売上高(10月)は予想に反して前月比と同じレベルとなり、
オーストラリア準備銀行が4日(12:30)の金融政策決定会合で利下げに踏み切るとの観測が広がっています。
このため、豪ドルは他の主要通貨に対して、全面安となっております。
利下げとなればさらに下げを拡大しそうな展開ですが、利下げはこれで終わりと声明が出れば
逆に安心感も出てくる可能性があります。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 85.90 | 86.20 | 85.30 | 85.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2012年12月04日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2012年12月04日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 12:30 | (豪)RBA政策金利&声明発表 | 3.00% | 3.25% |
★ | 18:30 | (英)建設業PMI | 50.5 | 50.9 |
★ | 23:00 | (加)BOC政策金利&声明発表 | 1.00% | 1.00% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します