昨日(2012年11月27日)の動向
東京時間ではユーログループ会合が協議を終え、合意内容が明らかになると発表直後はユーロが買われました。しかし、その後は目先の材料出尽くしによる利食い売りに押され伸び悩む展開となりました。
また、安倍総裁が講演で「日銀の物価上昇率を現行の1%目途から2%を目標とするべき」と述べ、円高是正に積極的な発言が伝わったことでドル/円が買われる場面がありましたが、利益確定売りも根強く82.31円まで上昇した後は上げ渋りました。
海外時間では米主要経済指標が市場予想を上回ったものの、その後リード米上院院内総務が「財政の崖」について進展していないとの発言が伝わったことでドル/円は82円台前半で神経質な動きとなりました。
2012年11月27日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 82.046 | 82.310 | 81.856 | 82.153 |
ユーロ/円 | 106.526 | 106.954 | 106.099 | 106.300 |
豪ドル/円 | 85.932 | 86.259 | 85.648 | 85.817 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2012年11月28日)の展望
【米ドル/円】
「財政の崖」懸念が再燃してきており、ドル/円の上値が重い展開が続きそうです。また、本日はベージュブックの公表や米住宅指数の発表が予定されており、特にベージュブックは10月のハリケーンの影響を知る上でも注目されています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 82.36 | 82.57 | 81.90 | 81.65 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
昨日は、ギリシャ問題についてIMFとユーロ圏が同国支援に関して合意したとの報道がなされたものの、ここ最近の急激な円安の流れもあって、ポジション解消の円買いが先行する展開となりました。合意によってなされた支援の内容は440億ユーロの融資ですが、市場ではこの融資も含め、ギリシャが抱える債務が将来的に返済できる状態になるかどうか懐疑的な見方も多く、依然ユーロの上値が重い展開が継続されそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 106.83 | 107.31 | 106.00 | 105.72 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
株安を受けて豪ドル/円も上値の重い展開が続きそうです。ギリシャ調整売りが続いた場合、11月半ばから続いた半値戻しの84.50円辺りが意識されそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 86.17 | 86.52 | 85.56 | 85.30 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2012年11月28日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2012年11月28日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 22:00 | (独)11月-消費者物価指数 | -0.1% | 0.0% |
★★ | 00:00 | (米)10月-新築住宅販売件数 | 39.0万件 | 38.9万件 |
★★★ | 04:00 | (米)地区連銀経済報告(ベージュブック) | N/A | N/A |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します