昨日(2012年11月26日)の動向

東京タイムでは公表された日銀議事録で、佐藤委員が物価上昇率1%を「安定的に達成するまで」と切り替えたことが明らかとなったことから円売りを誘い、ドル円は82.60円レベル、ユーロ円は107円台へ上昇しました。
しかしながら、ロンドンタイムに入るとユーログループ会合前のポジション調整や、スペイン・カタルーニャ州議会選挙で独立派の勝利報道が伝わるとスペイン債とドイツ債の利回り格差が拡大しリスク回避姿勢が強まる動きとなりました。
NYタイムではユーログループ会合結果を見極めたいという声が多くドル円は82円台前半、ユーロ円は106.50円レベルを挟み神経質な動きとなりました。

2012年11月26日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 82.341 82.618 81.920 82.043
ユーロ/円 106.756 107.126 106.089 106.416
豪ドル/円 86.106 86.430 85.584 85.856

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2012年11月27日)の展望

【米ドル/円】

今週から協議が再開される予定の「財政の崖」懸念やIMM通貨先物のドル買い越し額が増えているだけにドル/円は調整の売りに押されるとの見方があり、また本日は米経済指標が多く結果内容にも注意が必要です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 82.49 82.90 81.80 81.52

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

注目のユーロ圏会合は、東京時間の朝方、IMFとギリシャ政府によって、債務削減比率をGDPの124%とすることで合意したとの報道で、一旦上昇に転じたものの、その後その件が協議中に過ぎないと伝わるとユーロは大きく売られる展開となりました。これにより昨日からの、安倍自民総裁の緩和政策期待後退と相まって、ユーロ円は軟調な推移が予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 106.70 107.10 106.07 105.70

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

ギリシャ支援協議や米財政の崖問題で様子見ムードが強くなっており、ポジション調整が出やすい状況です。下がった場合は目先25MAの83.74円辺りがサポートとして意識されそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 86.36 86.82 85.52 83.74

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2012年11月27日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2012年11月27日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
18:30 (英)第三四半期GDP・改定値 1.0% 1.0%
★★★ 22:30 (米)10月-耐久財受注・除輸送用機器 -0.6% 2.0%
★★ 23:00 (米)S&Pケースシラー住宅価格 2.90% 2.00%
★★★ 00:00 (米)11月-消費者信頼感指数 73.0 72.2
00:00 (米)11月-リッチモンド連銀製造業指数 -9 -7
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します