昨日(2012年11月20日)の動向
東京タイム早朝にムーディーズがフランス政府債をAAAからAA1に格下げしたことで直後はユーロ売りで反応し、ユーロ円は104.30円レベルから104円を割り込み下落しました。
しかしながら、21日まで開催されるユーロ圏財務相会合でのギリシャ向け440億ユーロ融資決定の期待感から、その後はショートカバーが先行しました。
日銀金融政策決定会合では追加緩和は見送られたものの大方の予想通りだったことから市場反応は限定的となりました。
RBA議事録では今後より一層の金融緩和が必要になる可能性があると述べられ、豪ドル/円は利益確定売りが散見されましたが、ロンドンタイムからドル/円に短期筋などから買いのフローが見られ81.50円を超え上昇すると、豪ドル/円も連れ高となり前日高値付近まで上昇しました。
米住宅着工件数がおよそ4年ぶりの高水準だったことや米国債利回り上昇などもドル/円の上昇に寄与しました。
2012年11月20日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 81.391 | 81.752 | 81.123 | 81.661 |
ユーロ/円 | 104.078 | 104.751 | 103.650 | 104.643 |
豪ドル/円 | 84.660 | 84.849 | 84.335 | 84.808 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2012年11月21日)の展望
【米ドル/円】
昨日は81.70円レベルまで上昇し、朝方は国内貿易収支が4カ月連続で赤字となったことから円安の動きに弾みがついています。一方、82円ちょうどにはオプションバリアがあることや、82円台からは実需勢の売りオーダーが観測されており、加えて明日から米国が祝日にあたることから調整売りが出やすい状況にあります。また、本日は米重要経済指標が多数控えており、発表後の動きに注目です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 82.10 | 84.17 | 80.89 | 79.87 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
本日まで予定されているユーロ圏財務相会合の結果がわかるまではドル円の動きに追随する形となりそうです。当局の話では440億ユーロの融資についての暫定承認の他、対ギリシャの2国間融資金利を1.5%から0.25%に引き下げることやEFSF利払いの10年間免除などが検討されているようです。上値目途はピボットレジスタンス2の105.47円付近が意識されそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 105.47 | 106.17 | 103.99 | 103.29 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
4月の水準である84円台半ばを抜けたことから目先85円ちょうどや86.70円がターゲットとなりそうです。しかしながら25日MAから乖離してきただけに調整売りが欲しいところです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 85.20 | 86.70 | 84.50 | 84.17 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2012年11月21日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2012年11月21日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 22:30 | (米)新規失業保険申請件数 | 41.0万件 | 43.9万件 |
★★★ | 23:55 | (米)ミシガン大学消費者信頼感指数 | 84.5 | 84.9 |
★★ | 24:00 | (米)景気先行指数 | +0.1% | +0.6% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します