昨日(2012年11月19日)の動向

東京タイムでは、安倍総裁が日銀による建設国債全額引き受けに言及したことから円売りフローが観測され、ドル円は81.58円の高値を付けました。
ロンドンタイムに入ると、ユーロ圏財務相が20日会合でギリシャに対し総額440億ユーロの緊急融資を暫定的に実施する見通しと報じられたことで、ユーロ/ドルは1.28ドル台前半まで上昇し、2週間ぶり高値を付けました。
NYタイムでは、米住宅指数が改善したことや米債利回りが上昇したことに加え、値ごろ感からNYダウが大幅続伸したことで、ユーロ/円や豪ドル/円などの資源国通貨も上げ幅を拡大しました。
その後も、自民党が衆院選挙の公約に日銀法改正を検討することを明記する方針を固めたと報じられるとドル/円にも買いがみられましたが、先週末から急ピッチに上昇しただけに82円台をうかがう動きにはなりませんでした。

2012年11月19日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 81.385 81.588 81.064 81.400
ユーロ/円 103.737 104.305 103.498 104.305
豪ドル/円 84.211 84.774 84.137 84.768

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(11月20日)の展望

【米ドル/円】

昨日節目の81.50円を付けましたがその後はやや調整気味となっており、一旦は利益確定売りに押され81円を割り込む展開も予想されます。しかしながら、引き続き日銀金融緩和期待や米財政の崖の行方に焦点が集まっており、チャート的にも上を手掛けやすくなったことから調整後の上昇に期待したいところです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 81.50 81.98 80.55 79.19

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

早朝にムーディーズがフランス政府債格付けを引き下げたことでユーロの利食い売り要因となっていますが、ギリシャ支援に対する期待感も根強いことから本日のユーロ圏財務相会合に注目です。テクニカル的には104.93円にボリンジャー+2σが目先上値目途となり、下落した場合は25日MAがある103円ちょうど、転換線の102.33円付近が下値目途となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 104.93 105.75 103.00 102.33

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

午前中に発表された豪中銀議事録は今後は追加緩和が必要になる可能性と言及したものの、大きな動きはありませんでした。豪ドル/円は米株高や円安を受け引き続き底堅い動きとなっています。84円台後半の水準は2012年4月以来で、ここを抜けると86.70円がターゲットになりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 84.78 86.70 84.14 82.85

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  10:30 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(11月20日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
16:00 (独)10月-生産者物価指数 0.10% 0.30%
★★ 22:30 (米)10月-建設許可件数 86.4万件 89.4万件
★★ 22:30 (米)10月-住宅着工件数 -3.70% 15.00%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します