昨日(2012年11月15日)の動向
東京タイムで自民党・安倍総裁が無制限の金融緩和やマイナス金利について言及したことから、海外勢による円売りの動きが加速しました。
ロンドンタイムでもこの動きが継続し、ドル円は80.70から81.30にあった大規模なストップロスを巻き込み81.45円、ユーロ円は103.95円まで上昇しました。
NYタイムに入ると雇用指標や製造業指数が弱含んだことに加えて、バーナンキFRB議長が引き続き緩和姿勢を強調したことから米国の財政の崖懸念が重石となり、円安の動きは一服しました。
2012年11月15日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 80.254 | 81.455 | 80.122 | 81.164 |
ユーロ/円 | 102.172 | 103.958 | 101.987 | 103.726 |
豪ドル/円 | 83.235 | 84.014 | 82.977 | 83.863 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(11月16日)の展望
【米ドル/円】
昨日の円売りや週末を控え上昇一服となりそうですが、本日衆院解散後の安倍総裁の発言には注意したいところです。目先は2月27日に付けた81.68円、半値戻しの80.50円が意識されそうです。急ピッチに上昇しただけに市場では警戒感が高まっていますので神経質な展開が予想されます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 81.70 | 82.20 | 80.40 | 79.58 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
IMF理事やドイツ財務相の発言を受けて、20日開催予定のEU臨時会合でギリシャ問題が解決されるとの期待感が引き続き、ユーロ押し上げ要因となっています。テクニカル的には、10月28日に付けた104.50円やボリンジャー+2σがある104.90円辺りが意識されそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 104.40 | 105.20 | 102.40 | 101.20 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
25日MAがサポートとなり、目先84円をしっかり抜けるかどうか注目したいところです。また、米財政の崖懸念などを受けたドル売りによるAUD/USDの反発にも期待したいところです。一方、下値は5日MAの83.34円、25日MAの82.67円辺りが意識されそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 84.20 | 84.60 | 83.20 | 82.60 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(11月16日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | 18:00 | (欧)9月経常収支<季調前> | - | +72億ユーロ |
★ | 18:00 | (欧)9月経常収支<季調済> | - | +88億ユーロ |
★ | 19:00 | (欧)9月貿易収支<季調前> | +100億ユーロ | +66億ユーロ |
★ | 19:00 | (欧)9月貿易収支<季調済> | +95億ユーロ | +99億ユーロ |
★★ | 23:00 | (米)9月対米証券投資(ネット長期TICフロー) | +500億$ | +900億$ |
★★ | 23:15 | (米)10月鉱工業生産指数(前月比) | +0.2% | +0.4% |
★ | 23:15 | (米)10月設備稼働率 | 78.3% | 78.3% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します