昨日(2012年11月14日)の動向

ロンドンタイムでは衆議院解散総選挙が決定し、政局の不透明感から円安が進行したことでドル円は80円台に上昇しました。
ニューヨークタイムではFOMC議事録が公表され、FRBメンバーのほとんどが年末にオペレーションツイストが終了次第、追加の資産購入が必要であるとの見方が優勢でした。
これを受け、発表直後は一時的なドル売りが見受けられました。
一方、ユーロはIMF理事がギリシャを管理可能とするため、ヘアカットを支持するとの見解を示したことなどや対円では解散総選挙による円安効果の恩恵を受け底堅く推移しました。

2012年11月14日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円  79.388 80.300 79.386 80.238
ユーロ/円 100.838 102.372 100.824 102.186
豪ドル/円 82.829 83.651 82.809 83.252

米ドル/円  1時間チャート

米ドル/円  1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(11月15日)の展望

【米ドル/円 】

衆議院解散総選挙を睨んだ投機筋の買いが本日も続くのか注目したいところです。昨日の大幅上昇で200日MAを上回り、MACDやストキャスティクスなどのテクニカルは買い転換しています。上値目途は11月2日に付けた80.67円、ピボットレジスタンスの80.90円辺りが意識されそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円  80.60 80.90 79.60 79.00

米ドル/円  5分足チャート

米ドル/円  5分足チャート

【ユーロ/円】

ギリシャへの追加支援が今月中にも実行されるとの観測が下げ渋り要因となっている一方、本日はユーロ主要国でGDPの発表が控えており、南欧諸国の発表もされることから欧州タイム以降のダウンサイドリスクもくすぶっています。テクニカル的には25MAが102.71円にあり、昨日の大幅上昇の反動を考慮すると上値を抑えられる可能性もあります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 102.80 103.40 101.20 100.20

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

83.75円にボリンジャー+2σが控えており、前日のロンドンフィックスで上値を抑えられたことから上昇余地は限られそうです。一方、衆議院解散総選挙を睨んだ円安の動きが継続した場合は11月7日の高値84.12円が視野に入りその上にはストップロスが観測されています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.60 84.10 82.80 82.30

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日   11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(11月15日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:00 (独)3QGDP<速報値>(前期比) +0.1% +0.3%
★★ 16:00 (独)3QGDP<速報値>(前年同期比) +0.8% +1.0%
★★ 18:30 (英)10月小売売上高指数(前月比) -0.1% +0.6%
★★ 19:00 (欧)10月CPI<確報値>(前年比) +2.5% +2.6
★★ 19:00 (欧)10月CPIコア(前年比) +1.5% +1.5%
★★ 19:00 (欧)3QGDP<速報値>(前年同期比) -0.1% -0.2%
★★ 19:00 (欧)3QGDP<速報値>(前年同期比) -0.6% -0.5%
★★★ 22:30 (米)10月CPI(前年比) +2.1% +2.0%
★★★ 22:30 (米)10月CPIコア(除食品・エネ)(前年比) +2.0% +2.0%
★★ 22:30 (米)11月NY連銀製造業景気指数 -8 +6.16
★★ 22:30 (米)新規失業保険申請件数 37.5万件 35.5万件
★★★ 24:00 (米)11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 +2.0 +5.7
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します