昨日(2012年11月13日)の動向

昨日は、ギリシャ支援に関する動向に影響される相場展開となりました。 
12日のユーロ圏財務相会合でギリシャ向け融資が承認されず、20日に議論が先送りされたことを嫌気してユーロ/円は100円30銭付近、ユーロ/ドルも1.2650付近まで値を下げました。 
その後、ショイブレ独財務相が「ギリシャ向け融資で金利の引き下げ、期限延長の可能性がある」と述べたほか、モスコビシ仏財務相が「独仏はギリシャについて20日までに政治的に合意し、月末までの資金提供を目指す」と語ったとの報道が伝わるとユーロは買い戻しが入り、ユーロ/円は101円台を回復しました。  
ドル円は、79円20銭付近で推移していましたが、ユーロ/円が上昇するとともに79円50銭台を回復しました。

2012年11月13日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 79.484 79.635 79.150 79.383
ユーロ/円 101.003 101.229 100.288 100.840
豪ドル/円 82.868 83.009 82.348 82.856

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(11月14日)の展望

【米ドル/円】

80円を超える水準にはドル売りオーダーが並んでいることに加え、15日には米国債の償還が控えており、上値の重い展開が続きそうです。また、79円10銭から下方向には断続的にストップロスが溜まりつつあるとの声も聞かれ、上値の重さを嫌気した下攻めの可能性もありそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 79.60 79.80 79.20 78.90

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ドイツ財務相が「ギリシャへ440億ユーロの救済資金を一括で支払うことを容認する」と発言したとの一部報道を受けてユーロ買い戻しの動きが優勢となったものの、公式発表はなされておらず、20日のユーロ圏財務相再会合まではギリシャ支援に関する動向に一喜一憂する相場展開となりそうです。また、本日はイタリア国債の入札が控えており、応札が不調だと金利上昇によるユーロ売りとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 101.30 101.70 100.30 99.90

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

ギリシャ懸念がくすぶるクロス円は、不安定な動きが続きそうです。一方、豪ドルは景況感の改善などが意識され個人勢やマクロ系ファンドの買いが散見されるとの見方もあります。上値は83.06円付近に転換線、83.73円辺りにボリンジャー+2σが控えており、下値は82.30円に200日MAが控えています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.10 83.40 82.40 82.10

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  10:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(11月14日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 18:30 (英)10月失業率 4.8% 4.8%
★★★ 18:30 (英)10月失業保険申請件数(前月比) ±0件 -4000件
★★ 19:30 (英)BOE四半期インフレレポート公表
★★ 20:00 (南ア)9月実質小売売上高(前年比) +4.8% +6.4%
★★ 22:30 (米)10月PPI(前年比) +2.6% +2.1%
★★ 22:30 (米)10月PPIコア(除食品・エネ)(前年比) +2.4% +2.3%
★★★ 22:30 (米)10月小売売上高(前月比) -0.2% +1.1%
★★★ 22:30 (米)10月小売売上高(除自動車)(前月比) +0.2% +1.1%
24:00 (米)9月企業在庫(前月比) +0.6% +0.6%
★★★ 27:00 (米)FOMC議事録公表
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します