昨日(2012年11月12日)の動向
NY市場がベテランズデーのため休場となり、小幅な動きとなりました。
ドル円は79円半ばでの方向感に欠ける取引でした。
東京時間には内閣府が発表した7-9月期の国内総生産(GDP)前期比年率換算で3.5%減と、3四半期ぶりにマイナス成長となりましたが、相場に目立った動きはみられませんでした。
ギリシャ議会が12日未明(日本時間早朝)に2013年度予算案を可決し、欧州連合(EU)などから金融支援を受けるための条件を満たしました。
しかし、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長は、財務相会合(日本時間13日)では、次回のユーロ圏からの融資について議論することを明らかにしましたが、「最終的な決定はない」と指摘しました。
その中でも動きが見られたのはポンドでした。
イギリス政府が前週末、英中銀が買い入れた英国債の利子収入を利用して国債発行額を削減すると発表し、金融緩和措置の一環と受け止められ、ポンドが売られた形となりました。
しかし、126円をしっかりと割ることができずに若干戻してクローズしました。
2012年11月12日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 79.487 | 79.558 | 79.353 | 79.486 |
ユーロ/円 | 101.037 | 101.279 | 100.852 | 101.006 |
豪ドル/円 | 82.649 | 82.933 | 82.465 | 82.864 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(11月13日)の展望
【米ドル/円】
本日は、主だった米経済指標の発表も無いことから、ユーロ等の他通貨に左右される動きとなりそうです。米議会における財政の断崖に関する議論の進展が注目されますが、80円から80円50銭にかけては、輸出筋の売り注文が並んでおり、上値は限定的となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 79.70 | 80.00 | 79.30 | 79.10 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
本日は、独ZEWの発表があります。11月7日にECB 総裁がユーロ圏債務危機のドイツ経済への悪影響の可能性に言及して以降、ドイツの景気減速懸念が高まっているため、ZEW 期待指数が前月および市場予想を下回る場合にはユーロ安の展開となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 101.20 | 101.50 | 100.80 | 100.60 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
米株価も下げ止まり、リスク回避の動きはやや後退しましたが、依然として株価動向をにらんだ相場展開となりそうです。テクニカル的には、日足ボリンジャーバンドの中心線(82.22)と1α(83.27)の間で推移しており、どちらかを抜けなければレンジ相場となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 83.00 | 83.27 | 82.60 | 82.22 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(11月13日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 18:30 | (英)10月CPI | +2.4% | +2.2% |
★★★ | 18:30 | (英)10月CPIコア | +2.2% | +2.1% |
★★★ | 18:30 | (英)10月小売物価指数 | +0.2% | +0.5% |
★★★ | 19:00 | (独)11月ZEW景況感調査 | -10.0 | -11.5 |
★★ | 19:00 | (欧)11月ZEW景況感調査 | - | -1.4 |
★ | 27:00 | (米)10月月次財政収支 | -1130億$ | +750億$ |
★★★ | 30:45 | (NZ)3Q小売売上高 | +0.4% | +1.3% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します