昨日(2012年11月09日)の動向

先週金曜日は、欧州時間に米財政の断崖交渉懸念が再び意識され、米長期債利回り低下や米株価先物価格下落とともに、ドル/円も一時79 円ちょうど手前まで下落しました。 
その後は、オバマ大統領の財政の断崖に関する演説を控え米長期債利回りや米株価が持ち直したため、ドル/円はアジア時間の水準である79 円台半ばを回復しました。 
米株価は、米ミシガン大消費者信頼感指数の予想比上振れもあって前日比プラス圏内で終了しましたが、ユーロ/円や豪ドル/円は欧州時間のリスク回避を反映した下落が響き、NY時間の戻りは鈍い展開となりました。 
また、ミシガン大消費者信頼感指数は、ハリケーン・サンディや財政の断崖に関する影響は現在のところみられず、卸売在庫は前月比1.1%と市場予想を大幅に上回りました。

2012年11月09日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 79.455 79.606 79.073 79.489
ユーロ/円 101.273 101.731 100.406 101.046
豪ドル/円 82.647 82.954 81.972 82.539

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(11月12日)の展望

【米ドル/円】

ドル/円は79.60円付近にある200日移動平均線が意識されやすい展開。IMM通貨先物ではドルが主要通貨に対し2カ月ぶり買い越しに転じており欧州株やNYダウの動向に注目しつつ200日MA突破に期待したいところです。また、本日はベテランズデーのためNYタイムでは動意薄の展開が予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 79.65 79.92 79.10 78.85

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

引き続き欧州債務懸念が重石に。本日はユーロ圏財務相会合が予定されており、ギリシャに対する追加融資が最大の議題となっていることから神経質な展開が予想されます。下値目途は先週末トライしたピボットサポートラインの100.40円付近で割り込むと99.75円付近までサポートラインはないと考えられます。一方上値目途は200日MAがある102.16円付近と予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 102.16 102.40 100.40 99.75

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

82円台では個人勢の買い、一方83円からは短期筋などによる売りオーダーが観測されています。下値目途は先週末安値82.00円レベル、その下は81.50円付近まで細かいサポートラインが控えています。また、上値目途は83.00円のピボットR1・転換線ラインといったところ。本日はベテランズデーのためNY休場となり、欧州時間の欧州株などの動向に注目したいところです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.00 83.52 82.00 81.50

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  12:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(11月12日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 25:00 ユーロ圏財務相会合
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します