昨日(2012/11/07)の動向
昨日は、オバマ大統領再選で材料が出尽くした感があり、マーケットはリスクオンの動きとなり、米ドル円は80.419まで上昇しました。
しかし、ドイツ鉱工業生産指数が大幅に悪化し、、欧州委員会で2012年のユーロ圏成長率見通しを-0.4%に下方修正したことや、ドラギECB総裁がドイツ経済の懸念を表明したことでユーロは大幅に下落しました。欧州経済懸念がリスクオフとなり、また米「財政の崖」の懸念から、金融規制強化を嫌気しました。金融株中心に米株が300ドル超の下落となり米ドルも79.757まで急落しました。
2012/11/07のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 80.367 | 80.419 | 79.757 | 79.986 |
ユーロ/円 | 102.966 | 103.395 | 101.786 | 102.123 |
豪ドル/円 | 83.839 | 84.115 | 82.991 | 83.267 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(11月08日)の展望
【米ドル/円】
ドル円は再び80円台を割り込み推移するも、日銀による追加金融緩和期待などが下支えとなり下げ渋る可能性が高いと思われます。一方でオバマ氏再選を受けた「財政の崖」懸念から80円台半ばからは上値が重そうです。今晩の米国新規失業保険申請件数や貿易収支の発表に注目したいです。また、昨晩大幅下落となったNYダウの動きにも注意が必要です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 80.70 | 81.00 | 79.90 | 79.986 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
NYダウ大幅下落を受けたリスク回避の動きや、発表されたギリシャ議会による緊縮財政法案可決の報道に対して市場反応は薄く、出尽くし感から弱含んで推移。102円丁度を挟んだ攻防となると思われます。また、本日はドラギECB総裁の記者会見が予定されており発言内容に注目が集まっています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 103.15 | 104.00 | 102.40 | 102.10 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
本日発表された豪雇用統計が市場予想を上回り、雇用環境改善で政策金利は当面据え置きとなる可能性もでてきたことから、今後の上昇に期待したいところです。また、米国の「財政の崖」の懸念から対ドルでの上昇にも期待したいところです。一方でNYダウが昨日大幅下落となったことなどによる世界的な株安懸念から上値の重さもうかがえると思われます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 83.90 | 84.20 | 83.10 | 82.80 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(11月08日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★ | 15:45 | (スイス)10月-失業率 | 2.90% | 2.80% |
★★ | 16:00 | (独)9月-貿易収支 | 155億ユーロ | 163億ユーロ |
★★★ | 21:00 | (英)BOE政策金利 | 0.50% | 0.50% |
★★★ | 21:45 | (EU)ECB政策金利 | 0.75% | 0.75% |
★★ | 22:15 | (加)10月-住宅着工件数 | 21万件 | 22.02万件 |
★★ | 22:30 | (加)9月貿易収支 | -15億カナダドル | -13.2億カナダドル |
★★★ | 22:30 | (米)新規失業保険申請件数 | 36.5万件 | 36.3万件 |
★★★ | 22:30 | (米)9月-貿易収支 | -450億ドル | -442億ドル |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します