昨日(2012/11/06)の動向
昨日は、豪中銀による政策金利の発表がありました。結果、利下げという当初の市場予想に反して、据え置きになりました。
昨今の中国景気減速懸念後退とも相まって、景気に対する安定感が広がったようです。豪ドル円は一時84円をつける上昇となりました。
ユーロ円は、103円台を回復する水準まで上昇。NYダウやNY原油などの上昇を受け、ユーロが買われたことが原因のようです。
一方、ドル円は動きの乏しい展開となりました。米大統領選を本日に控え、様子見ムードが強かったことと、また現職のオバマ大統領が優勢と伝えられたことで、ドルの持ち高を解消する動きがあり、手仕舞い中心の取引に終始したためとみられているようです。
2012/11/06のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 80.275 | 80.439 | 79.960 | 80.348 |
ユーロ/円 | 102.692 | 103.134 | 102.168 | 102.942 |
豪ドル/円 | 83.231 | 84.011 | 83.110 | 83.836 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(11月07日)の展望
【米ドル/円】
本日は、東京時間の午後に米大統領選の結果が判明する予定となっています。市場における見方は、現職のオバマ氏当選で、リスクを解消する動きからドル売り、共和党のロムニー氏の勝利で、リスクをとる動きが活発化し、ドル買いが優勢になるとみるのが大勢のようです。一方で、オバマ氏の勝利は、そのまま現FRB議長の金融緩和路線が継続されることから、反対にリスクをとる動きもでるという見方もあるようです。ともかくも、本日、今年最大のイベントが終了した後、ドル円をはじめとして市場の動きに方向感がでてくることは間違いなく、東京時間の夕方あたりから動きには注視していく必要があると思われます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 80.70 | 81.00 | 79.90 | 79.20 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
本日判明する予定の米大統領選の結果を待つ流れが継続する一方、オバマ大統領再選の見込み、および再選となれば、昨日の株式や商品市場の上昇にみられるように、金融緩和の継続を歓迎したリスクオンの動きが出てくる可能性が考えられます。ユーロ自体には、引き続きギリシャ支援の問題など売り材料がひしめいていますが、円売りの流れが勝るとみられ、下値は堅いと思われます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 103.15 | 104.00 | 102.40 | 102.10 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
昨日は、豪中銀による金利据え置きに加え、欧米市場での株式、原油高の影響もあり、豪ドルには上昇圧力が高まっています。一方で、本日の米大統領選の結果が判明するまでは、方向感の定まらない展開が続きそうです。豪ドルの買いはリスクオンの流れを示しますが、どちらの候補がリスクオンであるかの市場関係者の判断に方向が委ねられそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 83.90 | 84.20 | 83.10 | 82.80 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 10:40 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(11月07日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 19:00 | (欧)9月-小売売上高(前月比) | -0.10% | 0.10% |
★★ | 20:00 | (独)9月-鉱工業生産 | -0.70% | -0.50% |
★★ | 21:00 | (米)MBA住宅ローン申請件数 | - | -4.80% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します