昨日(2012/10/31)の動向

昨日は、スペインの経常収支が2ヵ月連続黒字により、スペイン中長期債の低下したことでユーロが対ドルで1.30台に回復しました。しかしその後ユーロ圏の失業率が11.6%と市場予想を上回る悪い結果に、上昇分を帳消しにする下落となりました。

米ドル/円はシカゴ製造業指数も市場予想を下回りかつ、50を割り込む結果となりましたが、前日の日銀政策決定会合での追加緩和継続が強く意識されており、79円後半で終始推移しました。

2012/10/31のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 79.607 79.953 79.516 79.782
ユーロ/円 103.158 103.918 103.062 103.375
豪ドル/円 82.507 82.981 82.419 82.788

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(11月01日)の展望

【米ドル/円】

本日は、ADP雇用統計、新規失業保険申請件数、ISM製造業指数が発表されます。ISMにおいて製造業景気回復基準50を上回るようですと、米ドル/円は80円を目指す展開になると思われます。しかし、ADP雇用統計が昨日に過去分の計数が改定され、先月分が+16.2万人から+8.8万人に大幅な下方修正されたこともあり、本日発表されます分も市場予想を下回る可能性もあり、米ドル/円は80円を意識しながらの取引になると思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 80.00 80.40 79.50 79.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日のスペインをはじめとした南欧国債の利回り低下を受けたユーロ買いの流れも一服。ユーロドルの目先高値への達成感もあり、上値の重い展開が予想されます。基調は引き続き堅調さが維持されるものと思われますが、テクニカル的には押し目からの戻り途中にあり、一段の上昇には新たな材料が待たれるところと思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 103.90 104.60 103.30 102.10

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

本日は、アジア時間に中国のPMIが発表されることもあり、また市場の予想が前回を上回る50ポイント台となると見られていることから、関連の強い豪ドルには買い圧力が高まる可能性があります。テクニカル的にも日足ベースで押し目からの戻り高値を目指す推移をしており、予想通りかそれ以上の結果が発表されれば、83円台の回復と上昇トレンドの継続が見込まれそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.20 83.50 82.90 82.60

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(11月01日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
16:00 (英)ネーションワイド住宅価格指数(前月比) 0.10% -0.40%
17:00 (ノルウェー)PMI 49.50 48.90
★★ 19:00 (スイス)PMI 44.70 43.60
★★★ 18:30 (英)PMI 48.00 48.40
★★★ 21:15 (米)ADP雇用統計 13.75万人 16.2万人
★★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 37.0万件 37.0万件
★★★ 23:00 (米)ISM製造業景況指数-10月 51 51
★★ 23:00 (米)建設支出 0.70% -0.60%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します