先週、米国株式市場は1兆3,000億ドルの損失を出した
先週、米国株式市場は1兆3,000億ドルの損失を出した。エヌビディアは現在、正式に弱気相場に入っており、わずか1カ月前に記録した史上最高値から20%下落している。この株は3月8日以来、時価総額でなんと4,000億ドルも減少した。
一方、スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は、最近の最高値から40%下落している。大手半導体株は、過去数カ月間の上昇と同じ速さで下落している。AIの誇大宣伝は衰え始めているのだろうか?
エヌビディア(日足)
昨日4月24日のメタプラットフォームズの決算は、売上高が27%増加(2021年以来最高の前年比成長率)、純利益が117%増加、営業利益率が38%(前年の25%から上昇)だった。メタプラットフォームズの株価は時間外取引で15%下落している。
ブルームバーグのテック・アナリスト、マンディープ・シンは「投資家は恐れている。この会社が支出を増やすと話すたびに、警鐘が鳴り始める」と語った。
メタプラットフォームズ(日足)
今週は米企業の決算発表ラッシュだ。ここで相場のリバウンドがなければ、5月相場は波乱の展開になるかもしれない。現在の中途半端な押し目局面で、はたして日本人の新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)による「爆買い」が出てくるのだろうか?
スーパー・マイクロ・コンピューター(日足)
アップル(日足)
テスラ(日足)
マイクロソフト(日足)
米国の金融当局は日本の郵貯に米国債を買わせ、次にGPIF(年金)に米国債と米国株を買わせた。現在は新NISAで家計金融資産の2,100兆円(半分の1,100兆円は預貯金)を岸田文雄総理が開放し、米国に送ると述べている。日本株(日経平均株価)の動きは結局ナスダック100と同じで米国株連動である。