昨日(2012/10/30)の動向
本日もハリケーンの影響を受けて米国の関連市場が休場となったことから、日銀の金融政策発表後以外は各通貨が材料不足のため、総じて値動きの乏しい展開となりました。
日銀金融政策決定会合では、資産買い入れ枠の11兆円増額が決定され、市場予想の最低限の緩和規模だったことでドル円は79.30、ユーロ円は102.20、豪ドル円は82.00円付近となり、ドル円やクロス円に失望売りの展開となりました。
また日経平均もプラス圏から急落し安値引けとなりました。日銀によると、資産買い入れ増額の内訳は、長期国債5兆円、短期国債5兆円、残り1兆円は社債やCPなどとなり、固定金利オペは「25兆円」に据え置きとなりました。
2012/10/30のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 79.797 | 80.123 | 79.279 | 79.609 |
ユーロ/円 | 102.961 | 103.386 | 102.147 | 103.168 |
豪ドル/円 | 82.441 | 82.884 | 81.958 | 82.500 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(10月31日)の展望
【米ドル/円】
ハリケーン「サンディ」の影響で、2日間休場していました米株式市場や債券市場も今夜再開される見通しとなっております。その中で、本日は、シカゴ製造業PMIの発表に注目が集まっています。目安となります50を回復するようですと米ドル/円の下支え要因となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 80.00 | 80.40 | 79.20 | 79.00 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
来月16日がリミットとされているギリシャ政府による財政支援要請は、依然として難航しておりマーケットのセンチメントはユーロに対してベアであります。本日はユーロ圏失業率が注目されており、市場予想の11.5%を上回ってくるようですと、対ドルで1.29を割り込む可能性も出てくると予想されます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 103.50 | 104.10 | 102.50 | 102.10 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
日銀による追加緩和を発表したことにより、インフレヘッジとしての金需要の拡大観測もあり、資源国通貨として豪ドルも下値が堅い展開が続くと思われます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 83.00 | 83.50 | 82.30 | 81.90 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 09:30 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(10月31日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★ | 16:00 | (独)小売売上高 | 0.30% | 0.30% |
★★ | 19:00 | (EU)消費者物価指数速報値 | 2.50% | 2.70% |
★★★ | 19:00 | (EU)失業率 | 11.50% | 11.40% |
★★ | 21:30 | (加)国内総生産 | 1.70% | 1.90% |
★★ | 22:00 | (ノルウェー)預金金利 | 1.50% | 1.50% |
★★★ | 22:45 | (米)シカゴ購買部協会景気指数 | 51 | 49.7 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します