昨日(2012/10/29)の動向
米株式市場が休場となる中、NY序盤に欧州株価が下げ幅を縮小し、リスク回避の動きが後退。
ユーロ円は安値102.50付近から欧州時間の下落分をほぼ取り戻すと、103円台を回復。この動きにドル円も連れ高し、安値79.527円から79円80銭台へ上値を伸ばしました。ただその後、欧州株価が再び下げ幅を拡げると、市場はユーロ売り・ドル買いに傾斜。ユーロは対ドルで1.29231から1.28849まで下げ足を速めました。
一方、ドル円はじり高推移を維持し、79.838円まで上値を伸ばしました。
またNY証券取引所はハリケーン「サンディ」の影響で30日の取引を中止にすると発表しました。
2012/10/29のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 79.630 | 79.837 | 79.525 | 79.795 |
ユーロ/円 | 103.059 | 103.131 | 102.501 | 102.943 |
豪ドル/円 | 82.537 | 82.652 | 82.285 | 82.430 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(10月30日)の展望
【米ドル/円】
本日は、日銀金融政策決定会合が行われ、午後に追加の金融緩和の発表と施策が発表される予定となっています。市場では既に10兆円に及ぶ基金への増強を行うことが織り込まれ、円には軟調な展開が続いています。本日の発表の内容が、予想されている以上の施策が発表されない限りは、発表後に円が買い戻される可能性も否定できないことから、東京時間での値動きには注意が必要であると思われます。ドルの上値の目標レベルは、80円40銭アッパー、下値は79円40銭付近とみられ、到達次第で今後の方向性も見極められる展開となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 80.00 | 80.40 | 79.40 | 79.00 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ギリシャ緊縮財政をめぐる支援協議の難航がユーロの上値を重くしています。11月中旬までに融資を確保するため緊縮策で合意する必要がありますが、依然として不透明であるためユーロは当面、リスク回避の動きとなる可能性から、ユーロは対ドル、対円で弱含むと思われます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 103.50 | 104.10 | 102.50 | 102.00 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
特段材料のない中、引き続き株価を見ながらの動きとなりそうです。現状リスク回避の動きになってもマーケットではユーロに対するウェートが大きく、ユーロ/豪ドルの取引でのユーロ売りの動きも見られ、豪ドルの大きな下げに至らないのが最近の動きです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 83.00 | 83.50 | 82.30 | 82.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 09:50 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(10月30日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | - | (日)日銀金融政策決定会合 | 0.00-0.10% | 0.00-0.10% |
★★★ | 17:55 | (独)10月失業者数 | 1.0万人 | 0.9万人 |
★★★ | 17:55 | (独)10月失業率 | 6.90% | 6.80% |
★★ | 22:00 | (米)8月S&Pケースシラー住宅価格指数[前年比] | 1.90% | 1.20% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します