昨日(2012/10/25)の動向

昨日、日経新聞に来週の日銀政策決定会合で10兆円の資産購入基金増額を検討との報道が掲載され、米ドル/円は80円台へしっかり乗せることになりました。
その後、米耐久財受注の良好な結果に80.30にあったオプションのバリアをヒットし、80.336まで上昇しました。しかし、格付け会社フィッチによる米国格下げ観測が強まり、一時80円を割り込む場面も見られましたが、格下げがあったとしても2013年以降とのことで冷静さを取戻し、再度80円台に回復しました。

ユーロは独断材料がなかったにもかかわらず、英GDPが予想を上回る結果に、ユーロ/英ポンドでのポンド買いでユーロ売りとなり、ユーロは対米ドルで1.29前半、対円で103円台へ下落しました。

10/25のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 79.811 80.336 79.764 80.261
ユーロ/円 103.513 104.404 103.441 103.772
豪ドル/円 82.611 83.441 82.528 83.022

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2012年10月26日)の展望

【米ドル/円】

昨日は、日銀が来週の会合で資産購入基金を10兆円増額するとの新聞報道を受け、円が全面的に売られる展開となりました。これにより80円台前半に乗せた後、同レベルでの推移が続いています。本日は、米国時間に米第三四半期GDPが発表されます。市場予想は、前期比年率で、+1.8%とここ最近の傾向に比べ、改善する見込みとなっています。テクニカル的な下値の堅さも相まって、ドル売りに傾く可能性は限定的なものと思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 80.40 81.00 80.00 79.80

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

日銀による10兆円の増額観測を受け、一時104円台への回復を果たしたものの、スペインなど国債利回り上昇を受け、ユーロには下落圧力が高まりました。一方で、円売りの勢いも高まっている背景から、しばらくは下落も限定的なもののとなる見込みです。但し、短期的なチャートの形状では、やや上昇に一服感も出ており、保ち合いパターンに突入する可能性も考えられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 104.00 104.40 103.50 103.20

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日83円台に乗せた豪ドル円は、本日も引き続き強気基調が継続するものと思われます。中国経済の下落基調に底打ち感が出ているとの観測による買い優勢の流れに加え、日銀による追加的金融緩和の観測を受けた、円安の流れで下値は一層堅いものとなることが予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.20 83.50 82.70 82.40

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2012年10月26日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2012年10月26日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 (米)3QGDP速報値 1.80% 1.30%
★★★ 21:30 (米)個人消費 2.10% 1.50%
★★ 22:55 (米)ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値 83.0 83.1
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します