昨日(2012年10月23日)の動向
欧米企業決算の予想を上回る悪化を受けて、世界的株安となり豪ドル等のリスク選好通貨が売られ、対価として米ドルが買われる展開となりました。
米ドル/円は東京時間に7月以来の80円に乗せる場面も見られましたが、大量の売りに阻まれその後下落に転じましたが、79円台後半の水準を維持したままクローズしました。
一方ユーロは、スペインの財政赤字が対GDP比で7.3%と発表され、スペイン長期債利回りも上昇に転じ、ユーロは大幅に下落、対米ドルで1.3000を割り込み、対円でも103円前半まで下落しました。
2012年10月23日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 79.952 | 80.003 | 79.707 | 79.947 |
ユーロ/円 | 104.423 | 104.582 | 103.268 | 103.676 |
豪ドル/円 | 82.505 | 82.681 | 81.654 | 81.951 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2012年10月24日)の展望
【米ドル/円】
ドル円の底堅さが目立っており、下げは限定的と思われます。アジアの株価が下落する展開になるとドル円も圧迫されやすいと思われますが、日銀の追加緩和観測が根強い為、急激な円高にはなり難いと思われます。
中国のPMIの結果や、ECB総裁の発言次第でユーロや豪ドルが下がる場合には、ドル/円が80円を目指す可能性があります。
しかし、日本時間25日3時過ぎを予定しているFOMCの結果待ちの思惑から小幅の動きになると見られております。
予想レンジ79.30-80.30
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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米ドル/円 | 80.00 | 80.30 | 79.70 | 79.30 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
昨日のスペイン財政赤字に伴う、スペイン長期債利回り上昇や株価下落によるリスク回避的なユーロ売りが本日も継続するようですと、さらなる下落の可能性も出てきます。引き続き株価や、スペイン情勢に注視しながらの展開となりそうです。
予想レンジ103.00-104.00
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 104.60 | 104.80 | 103.20 | 103.00 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
本日は、7-9月の消費者物価指数が発表され、前期比+1.4%(予想+1.0%)と予想を上回る結果に、素直に上昇し82円台をしっかり上回ってきました。この後発表されます、中国HSBC製造業PMIに注目が集まり、前月の47.9から改善されるかが重要であり、改善されるようですと、豪ドルの下支え要因になると思われます。本日も世界的な株価の動きに注意が必要です。
予想レンジ81.80-82.60
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 82.70 | 83.00 | 81.80 | 81.50 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2012年10月24日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2012年10月24日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 10:45:00 | (中)製造業PMI | - | 47.9 |
★★ | 17:00:00 | (独)IFO景況指数 | 101.6 | 101.4 |
★ | 17:00:00 | (欧)製造業PMI | 46.5 | 46.1 |
★★ | 21:00:00 | ドラギECB総裁の発言【ドイツ議会】 | - | - |
★ | 23:00:00 | (米)新築住宅販売件数 | 38.5万件 | 37.3万件 |
★★★ | 27:15:00 | (米)FOMC政策金利 | 0.25% | 0.25% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します