昨日(2012年10月22日)の動向

日本の貿易収支の悪化により、景気悪化懸念、追加緩和期待から、昨日は円全面安の展開となり、米ドル/円は80円手前まで上昇しました。また、米長期債が先週の高値を回復したことも米ドル/円の上昇の後押しとなりました。

一方、ユーロは、スペイン・ラホイ首相率いる与党が地方議会選挙に勝利したことを好感し、円全面安と相まって、ユーロ/円も104.433まで上昇を見ました。

2012年10月22日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 79.278 79.951 79.213 79.947
ユーロ/円 103.254 104.433 103.121 104.398
豪ドル/円 81.808 82.558 81.617 82.513

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2012年10月23日)の展望

【米ドル/円】

昨日の日本の貿易収支の悪化を受けて、月末の日銀政策決定会合において、追加緩和期待がマーケットでは完全に視野入りし、下げづらい展開になると思われます。80円台に乗せるとは思われますが、先々週から上昇基調がつづいており、一時的な調整も見られる可能性もあると思われます。しかし、トレンドは円安のため、売りをこなしながら、81円を目指す展開になりそうです。

予想レンジ79.80-80.50"

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 80.30 80.00 79.50 79.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円も、日銀の追加緩和期待の円売りから、104円台をキープする動きとなると思われます。しかし、来月に実施されます、スペインカタルーニャ州選挙の結果まで支援要請を先送りにするのではとの噂も聞かれており、支援要請を早めると、政治的抵抗が生じるため、現状のスペイン長期債利回りが低水準の間は、支援要請を見送る公算が強いと考えられます。

予想レンジ103.80-104.80"

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 104.80 104.60 104.00 103.50

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドルは対ドルでは上昇が一服しており、米ドル/円の上昇に連れて豪ドル/円が上昇しているため、円売りによる豪ドル高の展開となっています。82円台では個人投資家の買い、83円台では短期筋の売りが並んでおり、大きな動きになりづらい展開と思われます。後は、中国株の動向にも注意が必要です。

予想レンジ82.00-83.00"

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.00 82.70 82.00 81.80

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2012年10月23日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2012年10月23日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
21:30 (加)小売売上高 0.3% 0.7%
★★★ 22:00 (加)カナダ銀行金利 1.00% 1.00%
23:00 (欧)ユーロ圏消費者信頼感 -25.9 -25.9
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します