クイズの正解:組み入れ対象となるのは【A】の不動産株以外
【B】、【C】、【D】、【E】、【F】、【G】は、REITに組み入れることが可能です。
組み入れ対象でないのは、【A】不動産株だけです。
【B】オフィスビル
【C】賃貸住宅・マンション
【D】物流施設(倉庫)
【E】商業施設
【F】ホテル・リゾート施設
【G】ヘルスケア施設(有料老人ホーム)
J-REITには、さまざまな種類があります。もともとは、オフィスビルや住宅・マンションに投資するファンドがほとんどでしたが、近年は、利回りが稼げるさまざまなものに投資されています。代表的な銘柄を以下の表にまとめました。
<J-REIT代表銘柄(投資の参考銘柄):分配金利回りは4月16日時点予想>
コード | 銘柄名 | 主な投資対象 | 分配金利回り (年率:会社予想) |
最低投資額 (円) |
---|---|---|---|---|
8951 | 日本ビルファンド投資法人 | オフィスビル | 4.2% | 600,000 |
8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | オフィスビル | 4.4% | 531,000 |
3234 | 森ヒルズリート投資法人 | オフィスビル | 4.6% | 134,200 |
3269 | アドバンス・レジデンス投資法人 | 住宅・マンション | 3.6% | 332,500 |
3281 | GLP投資法人 | 物流施設 | 4.5% | 126,900 |
3283 | 日本プロロジスリート投資法人 | 物流施設 | 3.9% | 260,100 |
3292 | イオンリート投資法人 | 商業施設 | 4.9% | 136,100 |
8963 | インヴィンシブル投資法人 | ホテル・リゾート施設 | 5.1% | 69,000 |
出所:分配金利回りは4月16日時点の1口当たり分配金(会社予想)を同日のREIT価格で割り、年率換算して計算 |
上記に挙げたように、J-REITにはいろいろな種類があります。
【1】オフィス・リート(主にオフィスビルに投資)
【2】レジデンシャル・リート(主に住宅・マンションに投資)
【3】物流リート(主に物流施設に投資)
【4】リテール・リート(主に商業施設に投資)
【5】ホテル・リート(主にホテル・リゾート施設に投資)
ただし、1つの種類だけに投資しているREITは必ずしも多くありません。実際には1つではなく、複数の種類のアセットに投資している「総合型」REITが多くなっています。上の表の「主な投資対象」では、コア・アセットとして投資しているものだけを示しています。
J-REITに投資したいと思うものの、どの銘柄を選んだらよいか分からない方は、最初は、投資信託で「東証REIT指数インデックスファンド」に投資するのも良いと思います。小口資金で、さまざまなJ-REITに分散投資できます。東証REIT市場全体の平均値に投資することになります。
【参考】不動産への小口投資を可能にしたREIT
REITとは何かご存じない方もいらっしゃると思いますので、基礎的なことから説明します。REITは、不動産への小口投資を可能にした「上場投資信託」です。
個人投資家が不動産に投資する場合、ワンルームマンションからアパート1棟までさまざまな投資対象がありますが、かなり大きな金額が必要です。資金規模の制約から、個人投資家が直接投資できる対象は限られます。
REITを通じて投資すれば、都心一等地の大型ビルに投資することもできます(図A)。
<図A>REITを通じて大型物件に投資
一等地の大型ビルにテナントが集中し、競争力のないビルからテナントが流出する「不動産の二極化」が顕著に見られる時代になりました。投資するならば、一等地の大型ビルに投資したいと考えます。
ところが、REITが普及するまでは、一等地の大型ビルに投資するには何百億円という規模の資金が必要でした。個人投資家の不動産投資では、小口で投資できるマンションなどが中心になり、大型ビルへの投資は困難でした。REITの普及によって、状況が変わりました。今では、小口資金でも、REITを通じて、大型ビルに投資することもできるようになりました。