昨日(2012年10月10日)の動向

昨日は、米長期金利の低下や米株価の続落などリスク回避の動きが強かったものの、為替市場全般的に方向感は出ずレンジ内取引となりました。 
株価敏感通貨である豪ドルは欧州時間までの持ち直しもあって小幅に反落。 
ユーロは、アジア時間に週初からの流れを引き継ぎ続落した後は小幅ながら持ち直し基調となっていましたが、NYクローズ間際に格付け機関S&Pがスペインのソブリン格付けをトリプルBマイナスへ二段階引下げると発表。 
格下げは時間の問題とみられていたものの発表のタイミングがサプライズであったことから、ユーロは再び下落して取引を終了しました。

2012年10月10日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.256 78.367 78.120 78.162
ユーロ/円 100.790 101.145 100.419 100.682
豪ドル/円 79.861 80.378 79.620 80.010

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(10月11日)の展望

【米ドル/円】

本日は、G7財務相・中央銀行総裁会合が予定されています。先週に城島財務相が、現在の円高についての何らかの説明をするとの発言をしており、介入警戒感から77円台は米ドル/円の下支えになると思われます。しかし、今回の主題は為替問題ではなく、世界経済や欧州問題の議論であるため、材料視されない可能性もあると思われます。

予想レンジ77.70-78.50

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.30 78.50 78.10 77.90

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

格付け会社S&P社がスペインの格付けをBBB-に2段階引き下げたことにより、リスク回避的な流れから円買いが進む可能性も考えられます。また、引き下げ発表がニューヨーク引け間際であったため、欧州時間での出方に注意が必要となってきます。

予想レンジ99.70-100.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 101.00 101.50 100.30 100.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

本日は、豪雇用統計の発表に注目が集まっています。失業率は今年5.0~5.3%の間でほぼ横ばいで推移しているにもかかわらず、利下げが行われていることから、豪当局は新規雇用者数の鈍化を見ていると思われます。今回は+5千人と予想されており、この乖離幅でマーケットは左右されると思われます。

予想レンジ79.40-80.20

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 80.40 80.80 79.60 79.20

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(10月11日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 21:30 (米)9月輸入物価指数 +0.7% +0.7%
★★ 21:30 (米)8月貿易収支 -440億$ -420億$
★★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 37.0万件 36.7万件
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します