昨日(2012年10月04日)の動向

昨日発表された政策金利は、英中銀・ECBともに予想通りの据え置きとなりました。
その後、ドラギECB総裁は記者会見で「国債購入計画(OMT)は完全に効果的な防護策を与える」「必要条件が整えば、国債購入計画を実施する用意がある」と述べ、国債購入の必要性を強調するとユーロ買いが活発化。 
また、株高・資源高となり豪ドルが上昇するなど、ドル売り優勢の展開となりました。 
一方、ドル円はドル売りの流れを受けて78円30銭付近での小反落となったものの、FOMC議事要旨では将来的な追加緩和の必要性とその方法論よりも、QE3実施のリスクやリスク軽減のため資産購入額を変更させる可能性が議論されていたこともあり、米長期債利回りが上昇。日米金利差拡大から、引けにかけて小幅上昇に転じました。

2012年10月04日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.509 78.714 78.295 78.486
ユーロ/円 101.297 102.187 101.272 102.17
豪ドル/円 80.153 80.474 79.887 80.377

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(10月05日)の展望

【米ドル/円】

本日は、日銀金融政策決定会合があります。9月に追加緩和を決定しましたが、前原経済財政相は円高・デフレ是正のため、外債購入を含めて更なる追加緩和を求めており、本日の会合にも出席の予定。仮にサプライズ的な追加緩和となると円全面安、見送りの場合は失望の円高となる可能性があります。 
  
予想レンジ 77.50-79.50

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.70 79.00 78.30 78.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

欧州危機の後退による安心感から、4日連続続伸となっています。短期的には、9月17日の高値である103円84銭がターゲットとなりそうですが、米雇用統計や週末のポジション調整による売りには注意が必要です。 
  
予想レンジ 100.80-103.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 102.50 103.00 101.50 100.90

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

本日は、日銀金融政策会合と米雇用統計があり、乱高下が予想されます。テクニカル的には、9月5日と10月3日の安値である79円70銭付近でサポートされており、下抜けることがなければ81円台を目指す展開となりそうです。 
 
予想レンジ 79.60-81.60

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 80.60 80.90 80.00 79.60

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(10月05日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 (米)9月非農業部門雇用者数 +11.5万人 +9.6万人
★★★ 21:30 (米)9月民間部門雇用者数 +12.9万人 +10.3万人
★★★ 21:30 (米)9月失業率 8.2% 8.1%
★★★ 21:30 (カナダ)9月失業率 7.3% 7.3%
★★★ 21:30 (カナダ)9月雇用ネット変化率 +1万人 +3.43万人
21:30 (カナダ)8月住宅建設許可件数 -1.3% -2.3%
28:00 (米)8月消費者信用残高 +75.00億$ -32.76億$
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します