昨日(2012年10月2日)の動向

アジア時間はRBAによる、0.25%の金利引き下げがサプライズの結果となり、豪ドル/円は80円割れ手前まで下落しました。
欧州時間に入り、スペイン支援要請期待から、スペイン株、債券ともに買われ、ユーロは堅調に推移、しかし、ラホイスペイン首相が早期支援要請否定したことで、再びユーロは売られる展開となりました。
米ドル/円は、78円前半で終始小動きながらも、下値は固く下げにくい状況になってきました。新内閣からは日銀外債購入には慎重姿勢であり、財務官もインフレターゲットがデフレ脱却への最善策かどうかわからないと発言するなど不安要因はあるものの、前原経済財政担当相はデフレ脱却を実現するために政府からお願いするとの発言もあり規制緩和姿勢は持続しつつ、5日の政策決定会合での追加緩和期待も残っておりイベント待ちの展開となりました。

2012年10月2日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 77.989 78.210 77.973 78.147
ユーロ/円 100.482 101.180 100.466 100.960
豪ドル/円 80.814 81.050 80.038 80.228

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(10月3日)の展望

【米ドル/円】

本日は、ADP雇用統計の発表があります。先月は20.1万人増となり雇用の改善傾向が示されましたが、今回は先行指標となる新規失業保険申請件数が高止まりしており、雇用の停滞が示されるという警戒感が根強くあります。一方で、5日に開催される日銀金融政策決定会合で更なる金融緩和を行うとの期待感もあり、78円台をしっかりキープできれば、直近の下落起点である78円90銭付近を目指す展開となりそうです。 
 
予想レンジ 77.80-78.90

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.50 78.90 78.00 77.80

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

スペインによる支援要請の動向に注目が集まっています。仮に支援要請がなされた場合、スペイン国債の利回り低下につながりユーロにとってポジティブ材料と考えているようです。また、中国景気減速懸念から豪ドル/ユーロで豪ドル売りユーロ買いのフローが出ており、豪ドルの動きにも注意が必要です。 
  
予想レンジ 99.50-102.00

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 101.20 101.60 100.40 100.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日はサプライズ的な利下げを行ったものの、下値は底堅く推移しました。ただ依然として、対ユーロ、NZドルでの豪ドル売りが続いています。テクニカル的には、直近の安値である79円60銭付近が目先のターゲットとなりそうです。  
 
予想レンジ 79.60-81.20 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 80.80 81.40 80.00 79.60

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(10月3日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
17:30 (英)9月サービス業PMI 53.0 53.7
18:00 (欧)8月小売売上高 -0.1% -0.2%
★★★ 21:15 (米)ADP雇用統計 +14.0万人 +20.1万人
★★★ 23:00 (米)9月ISM非製造業総合景況指数 53.4 53.7
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します