昨日(2012年09月19日)の動向

アジア時間は、日銀金融政策決定会合で、資産買入基金を10兆円増額したことを好感して円全面安となりました。
もともと、緩和実施の有無で意見が分かれていた市場にとって、10兆円はサプライズであった事から、発表直後にドル円は79円21銭、ユーロ円も103円61銭付近へ上昇しました。 
ただ、欧米時間に入ると材料出尽くし感による利益確定の売りや米10年債利回りの低下を背景とした日米金利差縮小の円買い、スイス中銀によるユーロ円の売りに押され、結局78円30銭台のほぼ安値付近で取引を終了しました。

2012年09月19日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.805 79.213 78.254 78.356
ユーロ/円 102.800 103.614 102.090 102.234
豪ドル/円 82.373 82.913 81.863 82.114

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(09月20日)の展望

【米ドル/円】

9月も終盤となり、市場関係者の間では期末に絡む円転が意識され始めています。昨日もロンドンフィキシング(日本時間24:00)にかけて、リパトリとみられる大規模な円買いが観測されていることから、ロンドンフィキシングの前後には注意が必要です。 
  
予想レンジ77.80-79.00

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.80 79.30 78.15 77.80

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ここ最近の上昇により、ポジションもロングに傾斜。また、中国のデモ鎮静化により円安材料も薄らいでいることから、短期的な円買いには注意したいところです。 
 
予想レンジ101.00-103.00

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 103.00 103.85 101.80 101.50

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

本日中国のHSBC製造業PMIが発表されます。中国の景況感を見るうえで重要な指標となります。先月の指数47.6から悪化するようですと、中国の景気減速懸念ととらえられ、豪ドルは下落の可能性も出てきます。

予想レンジ81.50-83.00

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 82.50 83.00 81.60 81.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(09月20日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 17:30 (英)8月小売売上高指数 (前月比) -0.3% +0.3%
★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 37.5万件 38.2万件
★★ 23:00 (米)9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 -4.5 -7.1
★★ 23:00 (米)8月景気先行指標総合指数 (前月比) -0.1% +0.4%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します