昨日(2012年09月13日)の動向

注目されたFOMCでは、「FF金利を2015年半ばまで異例の低水準に据え置く」「住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドルのペースで購入する」と時間軸の延長、追加の量的緩和(QE3)が発表されました。 
市場のコンセンサスであったMBSの700億ドル購入には達しなかったため、発表直後はドル買いとなったものの、NYダウが200ドル超の上昇を見せるとリスクオンのドル売りが加速、ドル円は7ヵ月ぶりとなる77円12銭へ下落となりました。 
ただ、売り一服後は米長期金利の急上昇や介入警戒感から買いが入り、77円台後半へと急反発しました。 
一方、ユーロドルは1.3000ドルに観測されていたバリアオプションを突破し5月9日以来の高値となる1.30007ドルを付ける等、終始堅調な展開となりました。 

2012年09月13日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 77.841 77.865 77.122 77.479
ユーロ/円 100.408 100.758 99.501 100.614
豪ドル/円 81.448 81.861 80.699 81.695

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(09月14日)の展望

【米ドル/円】

FOMCで追加緩和策が発表され、ドル安に進んだことにより、今後は政府日銀による対応に注目が集まると思われます。
77円前半まで円高が進んだこともあり、口先介入や、来週行われます日銀政策決定会合での追加緩和への期待がもたれ、下値も限定的になると思われます。

予想レンジ 77.00-78.00

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 77.70 77.90 77.10 77.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

明日の非公式EU財務相会談において、スペイン政府による国債購入が正式に要請されるかどうかに注目が集まってきています。
本日はその会合における、思惑やヘッドラインニュースでマーケットは上下する可能性があると思われますので注意が必要です。
ただし、昨日の米国のQE3実施により、リスク選好の円売りが出やすくなっており、下値は限定的と思われます。 
 
予想レンジ 99.60-101.30

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 100.80 101.30 100.20 99.60

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

QE3実施により、リスク選好の展開となりやすく、株価上昇も予想され、豪ドルは上昇につながりやすくなると思われます。
また、政府日銀による、円売り介入警戒感もあり連れる形で下値も限定的と思われます。

予想レンジ 81.30-82.30

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 81.90 82.10 81.10 80.70

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(09月14日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 18:00 (欧)8月CPI 確報値 +2.6% +2.4%
★★ 18:00 (欧)8月CPIコア +1.7% +1.7%
★★★ 21:30 (米)8月CPI +1.7% +1.4%
★★★ 21:30 (米)8月CPIコア (除食品・エネ) +2.0% +2.1%
★★★ 21:30 (米)8月小売売上高 +0.8% +0.8%
★★★ 21:30 (米)8月小売売上高(除自動車) +0.7% +0.8%
★★ 22:15 (米)8月鉱工業生産指数 0% +0.6.%
22:15 (米)8月設備稼働率 79.2% 79.3%
★★★ 22:55 (米)9月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値 74.0 74.3
23:00 (米)7月企業在庫 +0.3% +0.1%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します