昨日(2012年09月11日)の動向
独連邦憲法裁判所によるESMの合憲性判断、米FOMC(連邦公開市場委員会)を控えて動意薄が予想されたものの、ロンドン時間に入り、ムーディーズが「予算協議で国内総生産(GDP)に対する債務比率の低下傾向を示すことがなければ、米国の格付けは「AA1」に引き下げられる可能性がある」と報道。
ドル円は、6月1日以来の安値となる77.70円付近へ下落、ユーロドルも1.2870へ上昇する等、主要通貨に対してドルが全面安の展開となりました。
一方、クロス円はドルストレートの動きに左右され、小幅なレンジ内推移に留まったものの、温中国首相が1000億元の財政安定基金に触れ追加財政・金融政策の可能性を示唆したため、豪ドル円やNZドルなどのオセアニア通貨が小幅に上昇しました。
2012年09月11日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 78.276 | 78.279 | 77.699 | 77.752 |
ユーロ/円 | 99.851 | 100.226 | 99.504 | 99.922 |
豪ドル/円 | 80.888 | 81.268 | 80.72 | 81.101 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(09月12日)の展望
【米ドル/円】
6月1日以来の安値である77円70銭まで下落し口先介入への警戒感もありますが、市場ではQE3実施への期待感が根強く、ドルの上値は 重そうです。市場では、77円70銭から77円40銭にかけては断続的にストップロスが観測されるものの、77円10銭から77円ちょうどには買いオーダーが厚いようです。
想定レンジ77.10-78.30
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 78.10 | 78.30 | 77.60 | 77.30 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
本日は、独憲法裁判所によるESMに関する合憲性判断が予定されています。市場では、ほぼ承認されると見ていますが、一部追加措置や法改正を求めた場合は、ESM発足遅延リスクが意識されユーロ売り圧力となりそうです。
想定レンジ 98.80-101.20
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 100.40 | 100.80 | 99.50 | 99.00 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
温中国首相が追加財政の可能性について示唆したため、強含みの展開となっています。目先のターゲットは、9月7日の高値と25日移動平均線である81円75銭が当面のターゲットとなりそうです。
想定レンジ 80.60-81.80
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 81.80 | 82.10 | 80.60 | 80.20 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(09月12日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 17:30 | (英)8月失業率 | 4.9% | 4.9% |
★ | 18:00 | (欧)7月鉱工業生産指数 | 0.1% | 0.6% |
★ | 21:30 | (米)8月輸入物価指数 | 1.5% | -0.6% |
★ | 23:00 | (米)7月卸売在庫 | 0.3% | -0.2% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します