昨日(2012年09月10日)の動向

12日のFOMC、ESMに関するドイツ憲法裁判所の判断を控えて全体的に様子見ムードが強く、小動きの展開となりました。 
東京時間に発表された、中国の8月貿易収支が市場予想を上回る黒字でしたが、その内訳は輸入の大幅鈍化が要因であった事から、中国景気減速懸念が台頭。
豪ドルやNZランドのオセアニア通貨に幅広く売りが出ました。 
ユーロも、ギリシャ支援協議について融資実行の前提条件となる緊縮財政策について、民主左派が同意しなかったほか、EUなどのトロイカ調査団も同国の緊縮財政策について詳細情報を要求したことが明らかとなり、小幅に下落しました。 
一方、ドル円はQE3への思惑から上値は重いものの、下値では介入への警戒感もあり、10銭程度の狭いレンジ取引に終始しました。

2012年09月10日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.225 78.326 78.179 78.274
ユーロ/円 100.164 100.241 99.808 99.856
豪ドル/円 81.115 81.238 80.859 80.889

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(09月11日)の展望

【米ドル/円】

FOMCを控えポジションを傾けにくい展開が予想されます。米株価、長期金利の利回りの動向に注意が必要です。
QE3期待にもかかわらず、長期金利利回りが上昇するなど、米ドル/円にとっては下支え要因となっており、78円前半で小動きに展開を予想します。

予想レンジ77.80-78.60

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.70 79.10 77.90 77.60

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日は、対ドルで1.2820レベルがレジスタンスとなり、利益確定の売りや、ギリシャ支援協議で、寄宿財政策の融資額一部について、連立与党の民主左派が合意しなかったこともあり、やや弱含みましたが、スペイン債長期利回りも順調に低下しており、ユーロにとってはポジティブな材料となります。明日のドイツ憲法裁判を控え、100円を挟んだ展開を予想します。

予想レンジ99.65-100.30

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 100.40 100.80 99.60 99.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

中国の貿易収支で輸入が昨年比からマイナスに転じたことで中国経済減速懸念が強まり、豪ドルは弱含みましたが、QE3期待による、株価、商品価格の上昇による、リスクオン的な流れから下値は限定的になりましたが、下落リスクは大きいと思われます。
本日は80円半ばから後半での推移を予想します。

予想レンジ80.40-81.00

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 81.30 81.80 80.60 80.20

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日   11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(09月11日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 21:30 (米)7月貿易収支 -440億$ -429億$
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します