昨日(2012年09月07日)の動向

注目された米雇用統計は、失業率が8.1%と市場予想を上回ったものの、非農業部門雇用者数が9.6万人増と市場予想を大きく下回り過去2ヵ月分も4.1万人分下方修正されるなど、総じて弱い内容となりました。 
市場では、バーナンキFRB議長が13日に開催されるFOMCで量的緩和(QE3)に踏み切るのではとの観測が浮上。 
米長期金利の低下とともに、ドル円は78円01銭付近へと下落、ユーロドルも1.2816付近へ上昇するなど、ドルが対主要通貨で大幅に売られる展開となりました。 
ただ一方で、弱い米経済指標にもかかわらず、NYダウが14ドル高で引けた事から、市場のセンチメントはリスク回避のドル売りではなく、QE3期待感によるリスクオンのドル売りだったようです。

2012年09月07日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.864 79.016 78.016 78.18
ユーロ/円 99.611 100.403 99.585 100.171
豪ドル/円 81.068 81.756 80.991 81.244

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(09月10日)の展望

【米ドル/円】

米雇用統計の結果を受けまして、米ドル/円は下落に転じましたが、QE3期待の高まりが株価上昇、米長期債利回り上昇と、米ドル下支え要因となる可能性もあります。また、直近では78円割れる局面では必ず口先介入も見られており、しばらくは78円台前半で展開すると思われます。ただし、短期的な円高リスクの可能性はありますので注意が必要です。

予想レンジ77.70-78.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.60 79.00 78.00 77.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

米雇用統計の結果を受けまして、リスクオンの展開となりユーロ円も100円にしっかり上乗せてきましたが、本邦輸出企業による売りも結構出てくる模様で、ここから一段の上値を目指すには、新たな材料が必要と思われます。12日に行われるドイツ憲法裁判所による、ESMの合憲性判断が待たれるところでしょう。

予想レンジ99.00-100.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 100.40 100.80 99.60 99.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

米雇用統計の結果を受けまして、豪ドル/円も素直に上昇しましたが、200日移動平均線の81.80レベルで跳ね返される形となりました。本日の中国の貿易収支の結果には注意が必要です。

予想レンジ80.20-81.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 81.80 82.15 80.65 80.25

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(09月10日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
4:00 (米)7月消費者信用残高 90.50億$ 64.59億$
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します