米景気指標強く、ドル高(円安)進み、NYダウは最高値
米景気が想定以上に強いことを受けて、NYダウ(ダウ工業株30種平均)は先週また最高値を更新しました。
NYダウおよび日経平均の推移:2021年1月4日~2024年2月2日
2月1日に、1月の米国の景況をよく表すISM製造業景況指数が発表されました。49.1と、事前の市場予想を上回りました。まだ50を割り込んだままですが、持ち直しの兆しがあります。
米ISM製造業・非製造業景況指数:2020年1月~2024年1月
さらにサプライズ(驚き)だったのは、2日に発表された1月の米雇用統計が強かったこと。非農業部門の雇用者が前月比で35.3万人の大幅増でした。
米雇用統計:非農業部門の雇用者増加数(前月比):2021年1月~2024年1月
雇用増加が20万人を超えると米景気は好調と判断されます。コロナショックからの回復の過程で2021~2022年は高めの雇用増加が続きました。2023年に入り、コロナで失った雇用を取り返した後は、増加数の減少が続き、一時20万人を割り込みました。
ただし、足元、急速に雇用増加が拡大しています。2023年12月・2024年1月と30万人を超える大幅増加が続き、雇用は再び、強含んでいます。
米雇用統計:完全失業率:2021年1月~2024年1月
このように米景気指標が予想以上に強いことを受けて、ドル高(円安)が進み、円安が外国人の日本株を呼び込む展開が続いています。